こくごの時間: A.L.C.DXもっと!
こくごの時間: A.L.C.DXもっと! / 感想・レビュー
ちゃりんこママ
まだ4時限目の「夕焼け」なの…なんだけど、泣けちゃって~。小中学校の国語の教科書って、息子らとも「走れメロス」や「少年の日の思い出」の感動は共通項として長々と話せる。普段は忘れているのに、ちゃんと覚えてる。同人誌でセミプロさんが魯迅の「故郷」を漫画に描いたのを思い出したり…走馬灯のよう。
2017/04/11
ぐっちー
国語の教科書に載ってる物語をネタに、展開される短編漫画集。作品の良し悪し以前に、国語の教科書へのノスタルジーが先に溢れてしまう、何ともズルい一冊。忘れてた話も何となく記憶に蘇る。『車輪の下』読みたくなった。続編も希望。自分が好きだった話は『車の色は空の色』とか『しろばんば』。
2015/03/22
ジロリン
やっぱり「山月記」って人気があるんだなぁ。「こんな話に共感できる自分って、なんて格別に繊細で知的なんでしょう!」と、読んだ者ほぼ全員(笑)に思わせる小説だからでしょうか。私も「教科書で読んだ名作」では、忘れがたい作品のひとつです。が、なんか引っ掛かるものがあるな…と思っていたら、このマンガで語られる「浅ましい姿になった、それが虎なんてカッコ良すぎ!」という感覚だったのですね。確かに、「虎になる」なんて、逆にカッコいいんじゃないでしょうか。あ!それを、そう思わせない中島敦の文章力が凄い、ということなのか。
2015/02/22
KEIKO-I
雁先生のお話は、いつも心の隅っこにしまわれていた、忘れていた時間を思い出させてくれる。それは、あえて自分でしまっていた見たくないものもあったりするけれど、そういうことを分かってくれる人が、どこかにいるということも教えてくれる。読みながら、いろんな感情が交差して、うるっときます。こくごの教科書というアイテムも素晴らしい。
2016/02/22
くさてる
国語の教科書に掲載されていた作品をモチーフにした連作短編集。当たり前に誰かと一緒にいること。恋が生まれたり終わったりすること。他人と触れあうことで起きる波紋と、それに付きまとう自分自身の気持ちの揺れ動き。日々のなかで自然に生まれては消えていく、泡のような思いをすくいあげて目の前に差しだされているような気持ちになります。特別な人間はどこにもいないけれど、ひとりひとりがみな違う、当たり前だけど、ここにしかない世界で生まれる人間模様が、心地良い短編集でした。
2015/02/26
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