エロイカより愛をこめて (13) (秋田文庫 20-13)
エロイカより愛をこめて (13) (秋田文庫 20-13) / 感想・レビュー
なつ
「皇帝円舞曲」、完結へ。この長編と次の番外編で一旦「エロイカ」は連載を休止します。のどかな街で大騒動、マリア・テレジアとの直接対決、そしてラストシーンまでの流れはとても素晴らしい。読んでいて良かったと感動も一入です。伯爵が少佐とCIAの「ごり押し」をそれぞれ高性能な戦車、がさつなタンクローリーと例えるシーンも好きです。実際、暴力的で怖いしなぁ。
2020/03/30
ミナ
皇帝円舞曲終幕。「踊ってくれ少佐…ただ一度だけ」で終わるところ最高。というか、マリア・テレジアなどもそうだけど、それぞれがそれぞれの役どころを踊り切って終わる。すべてが完璧。小銭王は先生お得意の中世番外編。
2023/10/08
みのにゃー
『皇帝円舞曲』は大好き。スパイ合戦の中、一人マーク外の老婦人。少佐のチロリアン・ダンス。このネタの引き換えに、少佐は伯爵と踊ったのだろうか。
2018/05/09
まりもん
エロイカがマイクロフィルムを取ったことがCIAと少佐達にばれて狙われることに。マリアテレジアに再びマイクロフィルムを取られてしまうが、最後の最後にエロイカが少佐の為に取り返し怪我したエロイカに肩をかしたりしたところが良かった。
2011/09/08
えびちり
「皇帝円舞曲」編終了。このラストの流れは本当に大好き。すべて役目を終えた老夫婦が、これから先寄り添って生きるのだろう光景──お互いに正体を隠しながら、妻はただ一つ役目のために目覚め、すべてを終えて役目のためだけに寄り添った夫と添い遂げるのだ。伯爵の言うとおり欺瞞でもあるのだろうけれど、描かれていない部分に夫婦としての情もあるのだろうなあ。そして、この章でリアル東西冷戦が終結。ベルリンの壁が崩れ、ソ連崩壊。本当に、歴史が動いた境目でした。
2016/11/14
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