サラディンの日 (秋田文庫 20-17)
サラディンの日 (秋田文庫 20-17) / 感想・レビュー
更紗蝦
三人の修道騎士の「男同士の絆」を描いた歴史ロマン漫画ですが、BLモノというわけではなく、むしろ「女性に対する純愛」をロマンチックかつユーモラスに描いています。青池保子の描く男性は、力強いけどマッチョというわけではなく、「男臭さ」と「男の色気」が両立しているのが特徴的です。
2014/11/29
mahiro
昔に読んだ作品だが十字軍物語を読んでから文庫版で再読。第三次十字軍辺りにキリスト教国家の守りについていたテンプルとヨハネ騎士団の三人の若者が極秘任務に就いて、というストーリー。サラディンの攻撃からガザの住民を船で救出したり、リチャード王を陰ながら護ったり、修道士なのにやたら女性から誘惑されるユーグ、生真面目なニコラ、仲裁役のパオロなど青池氏らしい三人組、歴史的場面も迫力あり十字軍関係の本を読んでから再読するとエピソードなどより面白い、クラック・デ・シェヴァリエも出てくる。
2019/05/25
aisu
青池保子繋がりで再読。塩野七生の十字軍物語を思い出しながら…。こんな漫画を少女漫画枠で載せてくれる秋田書店(プリンセス?)ってステキ。基礎知識がないと「?」な感じがする。まあ、主役3人がカッコいいからいいか。すごい書き込みの量…青池保子が凄いのか、アシが凄いのか…
2024/04/18
aisu
十字軍物語を読んだ直後なので、あれがマンガだったらこうかも〜⁈と楽しく読みました。騎士達もですが、街中の様子とか、戦闘の様子とか、マンガで描くのってビジュアルの資料とか大変だったと思う…。
2019/06/21
shushu
十字軍のため中東に赴いている修道騎士たちが任務を帯び、ガザやエルサレムに向かう。サラディンのイスラム世界統一後のため、十字軍も敗色が濃くなりつつあるのだが、主人公3人は任務にベストをつくすのみ。少々の心の揺れもないわけではないが、あくまでも色付け。ELPとイブの息子たちに連なる本作の青池さん好みの「トリオ」作。 併録作の「カルタゴ幻想」は恐慌でスポンサー探しに難儀した考古学者たちが、ムッソリーニ政権下のイタリア将校から資金を引き出そうとするが、というコメディタッチの話。このイタリア将校がいい味出してます。
2018/10/19
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