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放課後保健室 (1) (プリンセスコミックス)

放課後保健室 (1) (プリンセスコミックス)

放課後保健室 (1) (プリンセスコミックス)

作家
水城せとな
出版社
秋田書店
発売日
2004-12-22
ISBN
9784253194419
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放課後保健室 (1) (プリンセスコミックス) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

友達から貸してもらった本。半分が男性で半分が女性であるましろ。そんな自分にコンプレックスを持つ彼が課せられた卒業試験とは己の悩みや苦しみを見せつけ合いながらもそれを克服するための心を手に入れるものだった。特にましろの秘密を知ってから親しげになる紅葉が男性に憎悪を抱くようになった過去に心がズキリと痛む。自分にとって思い出したくもない感情や過去は思い出すと頭で「異常だ」と理解しても目の前が極端に狭まって呼吸すらもままならない位に次々と思い出し、パニックになるので紅葉の魂の緒が自然に割れるという描写も痛々しい。

2014/05/23

Ecriture

水城せとなが約10年温めて、やりたいことを全て注ぎ込んだ渾身の作品。高校生の一条真白は周りの生徒達が日に日にいなくなっていくことに気付く。どうやら生徒たちは順番に地下の保健室に集められては「卒業」していっているらしい。保健室のベッドで眠ると不思議な空間へと移動し、そこでは心の奥底に潜む本当の自分の姿で行動することとなる。水浸しの女、黒い甲冑、腕だけの化け物、顔と胸が空洞の女、キリンなど様々へと生徒達は姿を変え、「卒業」するための「ゲーム」を繰り広げることとなる。サスペンス・ホラー・SF・ラブストーリー。

2014/02/22

みとと50

面白い。こんな保健室とか夢とか絶対イヤだけど。自分のトラウマや心の奥底を自分に突きつけるだけじゃなくって他の人間にも見られてしまうって最悪じゃないですか。でもあえてソコを題材にして人間の欲望や性や本性をむき出しに晒してしまう残酷さが物凄く面白い。いや、残酷な行為ですよ。卒業ってどういう事なんだろう。続きが楽しみです。これは悲しくも深い本です。

2012/12/20

koi

選ばれた生徒だけが招かれる木曜の放課後にのみ現れる地下の保健室。生徒は自分達の心が囚われる脆さや醜さを具現化した身体になり、精神世界で互いに戦いながら卒業を目指す。サイコサスペンスのような要素もありつつ、本当に戦っている相手は自分の弱さなんだろうな。下半身は女性、上半身と性自認は男性の真白だけど、男性の部分を紅葉に、女性の部分を蒼に求められながら彼はどう戦っていくのか。作者が何年も切望し続けて世に送り出した作品とのことで興味深いが、水城さんのことだから一筋縄ではいかないんだろうな。

2015/01/24

せ〜ちゃん

★★★★ ドナドナ前の水城さんフェアにて再読・・・なんだけど、決して面白くなかったから手放す訳ではなく、 あまりに増えた漫画を整理するに当たって、今後この全10巻を再読するパワーはないだろうな~と思っただけです。

2014/10/10

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