シグルイ (15) (チャンピオンREDコミックス)
シグルイ (15) (チャンピオンREDコミックス) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
今日は休みだったので、レンタルコミックの割引クーポンを使って借りてきた本作品全巻を読破しました。もう随分前に話題になった本作ですが、先日読んだ森秀樹の漫画(本作品と同じ原作である)『腕』が大変面白かったので、今更ながらこちらも読みたくなったのだ(ちなみに南條範夫『駿河城御前試合』を原作にした漫画は、本作と『腕』と平田弘史のものがある。すごい原作である)。こちらは原作の第1話を15巻かけて描いたすごい熱量の作品(つまりまだ未完)。一読、至るところ残酷だらけで「ウギャ!」と小さく叫ぶ事しきりであった(続く)。
2022/11/04
みや
当初は肉体的な残虐描写を楽しんでいたが、途中からは物語の面白さ、人物の関係性や心の変化に惹かれていった。感情が極端に走るところに生まれるのが『残酷』と第一巻巻末で書かれていたのを思い出す。最終巻まで様々な感情を経てきたのに、試合は驚くほど呆気なく終わり、源之助と清玄の鍔迫りは初めて二人が出会った時の方が苛烈だった。だが、今回の方が恐ろしい程に残酷。しかも残酷に至るのは男だけではない。『残酷』の本当の意味を思い知らされた。そして何より一番残酷なのは作者。最後まで苦しすぎる最高の結末をありがとうございました。
2020/02/25
緋莢
完結巻。ついに1巻冒頭の場面に戻ってきました。ここまで来ると、1巻まるまる使って藤木と伊良子の戦いになりそうですが、戦いが描かれたのは3話のみ。セリフのほとんどない、緊迫感の漂う戦い。仇討場での勝負と違い、一進一退の攻防ではなく、伊良子の「無明逆流れ」を流したことで 勝利がきまりました。これ、最終話のアレがなければ、14巻で描かれたような藤木と三重が共に歩く、そんな未来が続いたんじゃないかな。例えそれがなくても無理だったのか・・・(続く
2018/09/10
のれん
一巻から繋がるあのシーンからこんなにも静寂を感じるとは。あの高揚感など最早ない。ただ時代を否定したい男と、同じ境遇だから憧れた男の戦い。ただそれだけなのだ。 でもだから、時代を否定せず、受け入れ、士を目指したから、源之助はああしなければならなかった。 所詮、己の人生の意味など勝手に決められるのだ。 このまま生きても源之助は第二の虎眼となるであろう。惚れた少年もまた憎き武家社会の歯車の一つ。 原作とは大きく違うし、キャラ愛故の散らかりも多かったがこのラストだけでお釣りがくる。良き残酷ものでした。
2021/01/16
Dai(ダイ)
15巻にも及ぶ膨大な過去の話なるも、ほぼ一瞬で決着。いっそ清々しい。
2018/05/29
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