おとろし: チャンピオンREDコミックス
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おとろし: チャンピオンREDコミックス / 感想・レビュー
こら
『いんへるの』が自分の好みド直球だったので、同じ作風のこちらも手に取りました。本当の闇は人間で、怪はあくまで媒介に過ぎないという切り口は相変わらず暗く素晴らしい。数ページで業を描き切る技量や、「海のさんたまるや」はじめバラエティに富んだ24本収録という引き出しの広さにも驚かされる。周囲の人間(あるいは自分自身)もいつ狂ってしまうのかを考えると、正気と狂気は紙一重なのか。
2022/03/10
Vakira
「いんへるの」がなかなか僕の壺だったので、大手本屋で欠品してたのを取寄せて貰う。たった4~5ページの短い短編集ですが んん!?と恐怖とか怪奇とか妖気を感じます。絵は可愛い。この感覚がいい。多分ストーリーはいずれ忘れてしまうだろうが、これこれ夢の存在意義と一緒。たまに読んでみたくなる。そして自分の知らない何かが覚醒されるのでしょう。
2020/10/12
澤水月
読み逃してたこと後悔! あの絵のまんまで怖いし不気味、でも幻想的かつエロティック…最高。正直こんなものが描ける方と思っておらず非常に驚き、先入観なくこの世界に耽溺できた。現代、徳川から御一新、昭和…融通無碍に時代を飛び越え男や女、子供、老婆に老爺達の覗き見た異界が描かれる。非常に内田百閒的、原作なく長い時間をかけ紡がれている…完全に自分のミスで宮部みゆき『おそろし』コミカライズと勘違いorz カラスヤサトシという看板を外した題での真正面恐怖奇譚ショートショート…今年のベストスリーには確実に入れる作品
2015/10/22
目黒乱
目に見えないから無いとして生きてきた生活の中のちょっとした違和感は異世界への扉であるのかもしれません。6ページの短編ホラー漫画が24話。マムシを捕まえる名人,それは本当は…。よく事故が起こる場所,それは本当は…。今ある現実とは別に恐ろしい真実がある! 人間とはどこかにそうした思いを隠しもって生きている生き物だと思うのですが,そうした真実への扉となる生活の中の違和感を軽視するな,なぜ違和感から想像力を羽ばたかせないのか,おまえのその脳は何だ,宝のもち腐れではないか。そんなことをつきつけてくる気さえします。
2015/10/11
Porco
階段ショートショート集。カラスヤ先生はエッセイ漫画だけじゃない!
2017/05/08
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