衛府の七忍(1)(チャンピオンREDコミックス)
衛府の七忍(1)(チャンピオンREDコミックス) / 感想・レビュー
澤水月
鬱々とした前作零、緊迫のシグルイから覚悟や蛮勇引力の底抜けの馬鹿さ明るさ妙なエロさ戻ったし超血まみれなのにギャグいっぱい!鬼まじパネェ!てへぺろでやんす!さーせん!コレもしや昨今の桃太郎とかCMブームに果たし状?!シグルイは南條範夫だったが、これはもう山田風太郎それも映画魔界転生的な自由解釈の奔放奇想まくり! もう次が気になる…「七忍」以上出てきそうな勢い。登場人物の名からスターシステムを導き深く考えることもできる作品だが久々に腹の底から笑い絵力に浸れる作品。難しく考えず、たゆたいたい…シマりますように
2015/10/24
トラシショウ。
徳川家康が天下統一を果たした直後、世が未だ戦乱の残り香漂う「元和」元年。民兵による呵責ない豊臣残党狩りに曝された豊臣家の生き残り・伊織と、人でなしと打ち捨てられた村の若者・カクゴが出逢う時、護国の炎の龍に選ばれし七人の異形の忍者の戦いが始まる。快作「覚悟のススメ」「シグルイ」の作者の新作は、ひたすらに荒々しく残酷、強烈なまでにバイオレンスな戦国アクション。出世作である「覚悟のススメ」、山田風太郎の一連の忍法帖や、石川賢もかくやのスターシステムまで駆使した濃厚なごった煮感の読み応え(以下コメ欄に余談)。
2015/10/23
うめ
2ページに一度はメモして保存しておきたいパワーワードが出てくるので、読むのが大変。だけど本気(まじ)格好いい。言葉も熱量も戦闘シーンも数々のギミックも、あと、褌大祭りもなにもかも。やっぱり若先生の描く漫画好き。ほんと好き。一生ついてくわ。
2018/12/10
カラシニコフ
山口先生のセンス大爆発。ギャグとバイオレンスの案配が絶妙で、読んでて超楽しい。パネェっすよ。 ★★★★☆
2017/06/19
流言
『桶狭間合戦以来の巨具足! 家康所蔵具足金陀美』具足っていうか、ガンダムですやん。安土桃山時代なのにガンダムですやん。時代劇ならではの重厚さと、それに囚われない奔放な展開が不思議と噛み合っているのは作者の筆力の高さによるものだろう。化外と呼ばれる葉隠谷が一瞬で壊滅したのは衝撃的であったが、こうした命の軽さが戦乱が終ってまだ間もないという事実を鮮烈に思い起こさせる。吉備津彦命が家康に与するのはずるくない? と思ったけど、元々がまつろわぬ民を粛正するという概念だから徳川につくってことか……やっぱりずるくない?
2019/05/19
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