衛府の七忍 9 (9) (チャンピオンREDコミックス)
衛府の七忍 9 (9) (チャンピオンREDコミックス) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「鬼をも喰らう魔剣士が相手でなくては、俺は稲妻に成り変わる事は叶わぬ・・・雷鳴となりて砕け散る・俺の生きる証はそこにのみ有る!」。衛府の七人目の怨身忍者・雷鬼である黒須京馬編の続き、忍法おのごろにより真田十勇士の力と技とが混ざり合った身体で鬼殺しの魔剣士・上泉信綱との戦いに臨む顛末を描く。前巻で「サイボーグ009」みたいと書いたら表紙の京馬のコスチュームがモロにアレで吃驚。やっぱ確信犯じゃねーか(笑)!9巻目にしてタイトルの漸く七人が揃った格好だけど、かなりの大河ドラマとなりそうな(以下コメ欄に余談)。
2020/07/03
こら
凄いアクション!凄いアングル!!これだけでお腹一杯。ストーリーは、七忍がついに揃ったが、戦闘シーンを見ているだけでも最高なのはさすが、若先生。これで物語や台詞も良いから困ってしまう。
2020/06/22
うさみP
最高に絶好調な山口さんだ。十勇士の兄弟とまぐわい、四肢五臓六腑を託され七忍目の怨鬼。『俺たちの大阪城の戦いは終わった。お前は好きに(明日を)生きよ!』という超達成困難な最後の忍務を受けたおのごろ忍。内に流れ廻る兄弟たちの慈しみ。命よりも尊きモノを失った時淀みの陰を切り裂く若き稲妻。異能のぶつかり合い、全てのページ、全てのコマ、全てのセリフが必殺級。敵役をただ倒される敵役だけでは終わらせない剣聖・上泉信綱の魅力。
2020/06/23
ぷほは
端的に言って最高。山岳民族やアイヌやヤクザやトランスジェンダーときて、最終的にまつろわぬ者の代表として出てくるのは忍。冷戦下のスパイモノや009的改造人間オマージュがふんだんに盛り込まれ、コレ作中最強じゃねと思いきや、敵役のなんと魅力的なこと。この二人の一瞬の、100万ボルトの切り結び、百見の価値あり。あとは何といっても十勇士たちの爽やかな散り際と慈しみ、最高な台詞のあとに最低な台詞、そしてまた最高の台詞という循環の中で物語が快活に進んでいく。この吹っ切れ具合によって、ついに本作は『シグルイ』を超えた。
2020/06/19
プロムナード
真田十勇士のこんなグロい活躍みたことない! いよいよ七忍がそろったし、鬼哭隊も武蔵、沖田に今回は上泉信綱と十分に語られてきた頃合い。これから山田風太郎のごとく、異能者たちが正面から殺しあうのが楽しみだ。
2020/07/26
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