サイボーグ009 太平洋の亡霊 (チャンピオンREDコミックス)
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サイボーグ009 太平洋の亡霊 (チャンピオンREDコミックス) / 感想・レビュー
keroppi
アニメ第1期、1968年7月19日に放送されたエピソードをコミカライズ。表紙絵も赤いマフラーをしている。第二次世界大戦の日本軍の戦闘機や戦艦が蘇り、アメリカを襲う。それを防ごうとする009始めサイボーグ戦士たち。戦争とは何だったのかを問う。この本にも収録されている辻真先のオリジナル脚本だ。009にこういう話があったのは、この本で初めて知った。この当時、このテーマをアニメに持ち込んだ辻真先は凄いと思うが、現在こそ読むべき漫画のように思う。アニメ版も見てみたい。
2024/08/29
Die-Go
テレビアニメでのオリジナル版をコミカライズ。アニメ版は観ていないのだが、石ノ森章太郎が描いたと言っても遜色ない内容。兵器としての自らを省みる彼らの痛みは、戦時中に散っていった若人の痛みにつながるか。戦争の無意味さに敢えて言及しているところに、この萬画の素晴らしさがある。★★★★☆
2024/09/16
ぐうぐう
サイボーグ戦士は兵器であり、戦争とは切っても切れぬ存在としてある。事実、原作漫画でサイボーグ戦士達はベトナムや中東といった実際の戦場に赴いている。最初のTVシリーズで辻真先が太平洋戦争を甦らそうとしたのも、そんなサイボーグ戦士達の宿命的本質を見抜いていたからだろう(と同時に、空襲を体験した辻の戦争に対する強い憤りがストーリーの柱となっているのは明らかだ)。今巻はそのTVシリーズのコミカライズだが、辻のシナリオをリスペクトしながらも、主題を深めようとしている。(つづく)
2024/09/10
Mc6ρ助
読友さんの感想から。kindleのポイント還元率に目がくらんだというのはここだけの話にしてほしい(買わなければ得をしない代わりに損もしないというのはセールに対しての永遠の真理と思いつつも)。1968年、まだ「戦後」は終わってはいなかったのだと新しい「戦前」に生きる我々は今にして思うのでした。そう、『狂った悪魔は・・戦争の準備を怠らぬ人間どもの方なのか』
2024/09/03
きまたよ
アニメ第1期のエピソードをコミック化。オリジナルシナリオがBONUS TRUCK。第2次大戦後30年、ハワイに行った009たちの前に真珠湾攻撃の日本軍が現れる。その後様々な場所に軍艦や戦闘機が出現する。自衛隊のF104Jの隣に特攻隊の零戦が現れ「まだ戦いに備えているのか」と問いかける。なぜ彼らが蘇ったのか、サイボーグたちが解決に動き出す。終戦記念日近くにこの本が発行されたのは良きこと。
2024/08/20
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