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死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

作家
森達也
出版社
朝日出版社
発売日
2008-01-10
ISBN
9784255004129
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死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う / 感想・レビュー

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遥かなる想い

オウム真理教信者たちのドキュメンタリー映画「A」を撮った著者による 「死刑」をテーマにした本である。 死刑制度の問題と並行して、かつて発生した凶悪な事件が描かれるが、今読んでも心に痛い。 遺族の無念さと 冤罪の怖さが交錯する。 法に従事する人々の苦悩が垣間見られる本でもあった。

2022/10/14

クリママ

死刑の是非を考える前に知ることが重要だが、死刑執行の多くのことが法務省の守秘義務によって隠されている。10年以上前の発刊なので法改正などもあり変わった部分もあるが、3年間の取材を経て、是非に揺れる筆者の考えが、次第に死刑制度の廃止へと変化していく。冤罪、国による殺人、加害者の人権、被害者の様々な思い。当時者にならなければわからないと筆者は言うが、想像することはできる。最終章で語られる被害者遺族の会「あすの会」会長、「お受験殺人試験」被害者祖父の言葉が重い。その思いを知れば、とても廃止に賛成とは言えない。

2022/06/15

いろは

あなたは、死刑廃止派だろうか。それとも、存置派だろうか。それがテーマの作品。「死刑」を通じて、著者の森達也は、被害者遺族、死刑囚、廃止派、存置派、刑務官、教誨師、元裁判官、元検事、弁護士と、いろんな人の意見を述べている。そして、話題にしている重大事件も様々で、和歌山毒物入りカレー事件、松本地下鉄サリン事件などが述べられていた。私がなぜこの作品を手にしたのか。それは、たぶん、今後の生涯において関わることのない「向こう側」だからだ。私は存置派だ。内容が内容なだけに、怖くて暗いけど、読んでて飽きない作品だった。

2018/08/16

manamuse

残り1/3で挫折…。存置か廃止かなんて結論出るのか?同じことの繰り返しで、進まないのも分かるし、両者の言い分も分かるし、森さんの結論が出たのかどうかだけ知りたいけど最後まで読む気にならなかった。長い…

2023/04/22

スノーマン

ドラマで長澤まさみが読んでいた本。ドラマも本当にドキドキするけど、私も死刑について勉強。遺族にも被害者にも加害者ともならずとも、だからといって反対も賛成も関係ないような顔をして生きていくことは無責任。でも、この本を読んだあとも迷う。何が正しい道なのか。本にもあったが、廃止にしたい人も、死刑必要と思う人も、犯罪をなくしたい、辛い目にあう人をなくしたい、という目標は同じで、ルートが違うだけかもしれない。

2022/11/17

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