怖い絵2
怖い絵2 / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
図書館本。絵画の背景、解説が主。ビジュアル的にも怖いのが今回は多々ありましたが。「晩鐘」の話がある意味怖かった。
2015/10/10
ケイ
レンブラント「解剖の絵」生々しくて正視できず。ミレー「晩鐘」へのダリの妄執ぶりは異常だが、ミレーは農民を描く前はポルノ的な絵ばかり描いていたことや「死と樵」の怖さを思えば、ダリの見方も一理ありか。ヴェロッキオの「キリストの洗礼」平凡であり、彼が弟子のダ・ヴィンチの同題の絵を見て絶筆した説が怖い。一見平和そうなブリューゲル「ベツレヘムの嬰児虐殺」で塗り潰された殺戮場面。ヘクター博士で有名となったブレイク「レッドドラゴンと日をまとう女」このドラゴンが興奮した男性とは驚いた。絵画は奥まで注視すべきと心する。
2017/07/27
utinopoti27
西洋文化史に造詣の深い中野京子氏による『怖い絵』シリーズ第2弾。まずは収録されている20作品を眺めてみる。悲惨な現場、禍々しいオーラ、不穏な空気感を伝えてくるものから、ピカソやミレーの名画、一見何の変哲もなさそうなものまで多種多様な作品群だ。次に著者の解説をじっくり読む。作品が生まれた時代背景や、そこに込められた情念など、奥行きが見えてくるにつれ、じわじわと込み上げる胸騒ぎがたまらない。結局『怖い』という感情は、イメージを想起する力次第で如何ようにも変化するものなのだろう。自分にとって最も『怖い絵』は・・
2020/04/05
nobby
名作を描かれた背景を掘り下げることにより垣間見れる怖さ。絵心無い自分は、この楽しみ方がやはり好き。怖い絵展を観てからの印象だと『レディ・ジェーン・グレイの処刑』。文庫表紙になっているのも納得だが、読後に強烈さ残ったのは単行本表紙引用の『アルノルフィニ夫妻の肖像』。その技巧的な分析もさることながら、何よりは言いたい放題その顔貌をけなされるアルノルフィニ氏への恐怖、いや興味(笑)エピソードとしては、師匠に引導を渡した弟子の名前明かされて納得の『キリストの洗礼』と『ベツレヘムの嬰児暗殺』改竄に潜む真実が衝撃的!
2017/12/10
tama
肝心の絵が小さくて、せっかく解説してくれてる箇所が見えない、というのは1と同じ。まあ、シリーズだから体裁も一緒で仕方ないか。絵が描かれた時代背景の解説が面白くて次も読む予定。今回興味を持ったのは①レンブラントの時代、遺体解剖見物は人気が高くて料金とって一般人にも見せてた。「興行」として成り立つほどだったもので解剖用遺体が不足し、新鮮な遺体を墓暴いてくる専門の泥棒もいた。②フランス革命後、お金持ちの女性に古代ローマ風ファッションが大流行し、スケスケの薄物一枚で外出して風邪⇒肺炎になって死ぬ例が多かった。③大
2012/11/21
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