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怖い絵3

怖い絵3

怖い絵3

作家
中野京子
出版社
朝日出版社
発売日
2009-05-28
ISBN
9784255004808
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怖い絵3 / 感想・レビュー

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ケイ

シーレ「死と乙女」右手が乙女を拒否している…残酷で美しい絵。ドラクロワ「怒れるメディア」我が子2人を手にかける寸前の女を追い詰めたのは彼女が振り返って見る男。ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」ヴィーナスは、サトゥルヌスが鎌で切って海に捨てた父の男根から生まれた。幽閉された「皇女ソフィア」レービンの顔の恐さと、部屋の奥の窓に吊るされた彼女の味方だった騎兵隊長。次の日に斬首される運命の少女「ベアトリーチェ・チェンチェ」の悲しく儚げな美しい顔にスタンダールは魅入られた。ルーベンスの「メドゥーサの首」

2017/07/28

ハイランド

目を逸らしたくなるおぞましい絵あり、一見平和な光景の裏にに隠された闇を抱えた絵ありと、バラエティに富んでいる。かの名画ポッティチェリの「ヴィーナスの誕生」にそういう背景があったのかという驚き。まるでSFのような「ムーランの聖母子」も吃驚。絵画鑑賞は絵を見るだけが楽しみじゃないんだよということを教えてくれる本。だから美の巨人たちやぶらぶら美術館、日曜美術館は見逃せないのだ。それにしても古今の名画が、次から次に日本に来て、数千円で見せてくれる日本っていい国だなあと思う。行列がどんどん長くなるのには閉口するが。

2018/04/01

tama

今回も楽しみました。見てすぐ怖い「皇女ソフィア」。うまい具合に隣の市の美術館でレーピン展をやってるので見に行こう! 時代背景聞いて怖かったのは「カストラート」、というか教会公認、聖歌隊員の去勢。

2012/11/30

紅はこべ

「ベアトリーチェ・チェンチェ」父親殺しの罪で処刑された少女の肖像画。「真珠の耳飾りの少女」に匹敵する美少女。女性をを描いた作品としては「皇女ソフィア」「怒れるメディア」が印象的。「かわいそうな先生」では英国小説の登場人物としては定番の家庭教師のあれやこれやを連想させる。オースティンの諸作とか『ジェイン・エア』とか。「イカロスの墜落「ジン横丁」も面白かった。

2010/05/17

しゅわ

【図書館】中野さんの『残酷な…』が良かったので、出世作ともなった『怖い絵』シリーズも借りてきてみました。あいかわらず歴史や背景を知ると、いままで見えなかったものがみえてくる…奥深い一冊です。パッと見て明るくて華麗だとしか思えなかったケランジェロやダ・ヴィンチも、その成立や、ちょっと奇妙なポーズの意味を考えると…さらに興味深いです。王女メディアの物語は「自分ならどうするか?」と考えさせられました。あとがきによるとシリーズ完結とのこと。まだまだ名画はいっぱいあるのだから、もったいないなぁ~と残念です。

2014/08/03

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