西洋絵画のひみつ
西洋絵画のひみつ / 感想・レビュー
Nobu A
藤原えりみ著者初読。10年刊行。美術館賞は誰にでも楽しめる。例えばスポーツや映画鑑賞も然り。しかし奥深さは海洋並み。潜る術を知らない素人を優しく手引きしてくれる入門書。名画を紹介しながら宗教画の秘密、旧約と新約新書の違いが絵画にどんな影響を及ぼしたのか、風俗画、風景画、静物画が誕生した時代背景、何故ヌードなのか、職人から始まった美術家の歴史、美術市場拡大の理由等、懇切丁寧に紐解いてくれる。門外漢にはとても勉強になった。読了美術関係書の中で一番分かり易かったような気がする。何よりも美術館に行きたくなった。
2024/09/01
Nat
西洋絵画の歴史の要点がわかりやすくまとめられていて、読みやすい。絵も大きく掲載されていて、とても見やすい。海外の美術館に行く前に読むと、美術館がもっと楽しめそう。
2019/11/30
凪織
西洋絵画の歴史や絵画の背景についてイラストを交えて紹介した本。わかりやすくて丁寧な解説。ちょっと教科書っぽいかもしれないが、もっととっつきやすい感じ。ところどころで少し笑ってしまった。宗教画の題材である旧約聖書・新訳聖書にも触れられていて、そのあたりの知識が曖昧な私としては有難かった。絵の種類ごとに格付けがあったのは知らなかったので驚いたし勉強になった。作中で紹介されていたイル・ジェズ聖堂の天井画が壮大で印象に残った。また、ジャン・ブロックのヒュアキントスの死も神秘的で気になる一枚。
2015/09/08
たかこ
#読了 図書館の特設コーナーにて、目があった本。キリスト教(カトリック・プロテスタント)、ギリシャ神話、旧約聖書・新約聖書、十二使徒とか、言葉は聞いたことがあり、なんとなくの知識しかなかったけれど、この本で大枠が理解でき、教養が身についた感じ(笑)。そして、「アトリビュート」という言葉を初めて知った。知らない間に目にしていたものに名前がついていて、感激。確かになにか特徴のあるアイテムを持っていたら、人物が特定しやすいよね。西洋絵画だけでなく、歴史と教養も学べた一冊でした。
2021/08/14
yuuuming
すっごく面白かった~。静物画にいたるまでの歴史がざっくりわかります。西洋世界にとってどれだけキリスト教が根強いかもわかるなぁ~。ここに関してはどうしても感覚がわからないんですよね。読んでたらすごくヨーロッパに行きたくなります。イタリア行きたい!藤原えりみさんの文章がとにかく素敵でした。洗練された文章に、プロだからこそ与えてくれる視点をそっと教えてくれる感じとか。
2015/05/06
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