新編 チョウはなぜ飛ぶか フォトブック版
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新編 チョウはなぜ飛ぶか フォトブック版 / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年109冊め。今でこそ知られるようになった、チョウは決まったルートを飛ぶという「チョウ道」の存在に、戦前に気づいて独自調査を始めた少年時代の著者の話や、チョウのオスがどうやってメスを見つけるか、チョウはどうやって花を認識しているか等、「そういえば理科の授業でそんなことを聞いたような気がする」けれど実のところよくわかっていない昆虫の不思議を学べる本。こちらはフォトブック版ということでチョウの写真がたくさんでゾクゾクしてしまった。実はじっくり見るのは苦手。
2016/02/19
AICHAN
図書館本。山の中にある図書館にはもういけないなと思っていたら、ネット予約すれば駅前のビルで貸し出しと返却を受け付けていると知って早速、出向いて借りてきた。京大名誉教授だった故日高敏隆さんが文章を書き、教え子の海野和男さんが写真を担当している。日高さんは子どものころから昆虫が好きで、蝶の通り道の謎や花に集まる理由、オスがメスを見分ける方法などについて少年のころから調べた。一流になる人は子どものころから違うんだなと思った。海野さんの蝶の写真も素晴らしい。
2023/01/14
tomi
75年刊行の著書の新版。アゲハチョウの飛ぶ道は決まっているのだろうか?小学生だった著者が抱いた素朴な疑問からはじまったチョウの観察記。チョウには食草があるが、どうやってそれを見分けるのか。どうやって花を見つけるのか、メスを見分けるのか。観察と実験を通して謎を解き明かして行く様子が楽しい。海野和男さんの写真がとても美しく鮮やか。
2013/05/08
ぼんくら
面白くて一気読み。日本動物行動学の第一人者の日高敏隆さんが、1976年に出版したものの新版。子どもの頃から追い続けたチョウ道についての「チョウの飛ぶ道」、チョウは花が分かるのか調べた「チョウが花にとまるとき」、なぜメスがわかるのかの実験「チョウがメスを見つけるとき」、産卵の場所「チョウが卵を産むとき」の四つのお話。文章が読みやすく観察や実験を通して明らかになるチョウの生態にグイグイ引き込まれる。30年以上前に青少年向けに出版されたというのに少しも古臭くない。写真もとてもきれいです。
2011/10/01
Ryoichi Ito
チョウはどんな道を飛ぶか,チョウはどのようにして花を見つけるか,チョウはどのようにしてメスを探すのか,チョウはどのようにして卵を産む葉を見つけるか,このような問題を調べる実験を次々に行う日高先生。日高先生と高校生の海野さんは近所の歯科医師・宮川さんの紹介で仲良くなった。海野さんは東京農工大学の日高研究室に進み,結局昆虫写真家の大家になった。本書は日高先生のわくわくする文章と海野さんの見事なチョウの写真を存分に楽しめる。
2022/09/29
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