美と芸術って、なに?(こども哲学)
美と芸術って、なに?(こども哲学) / 感想・レビュー
モリー
子供向けの哲学書です。されど、侮るなかれ。美と芸術に関して、本物の哲学博士が書いたこの本は、哲学するとはどういうことかのお手本のようです。子供たちに是非読んでほしいです。著者は「人生や、愛や、美しさや、善悪といった本質的なことがらは、いつまでも、問のままでありつづけることでしょう。」と言います。では、何故、私たちは答えのない(?)本質的な事柄を問い続けるのでしょう。より良く生きたいと願うからではないでしょうか。美と芸術が哲学の対象となるのも、より豊かな人生を送るために欠かせないと感じるからなのだろうか。
2019/11/14
キジネコ
なんで?なんで?怪獣の子供たちと話すのが好きです。子供たちの意表を突く問いや答えを、そっと差し出す無類の喜びも知っています。うん?と怪訝になり弾ける様に笑顔になる子供たちの、その瞬間を共有できるワクワク。幾つ年齢が離れていようとも同じ目線でモノを見て考えて更に視野は360度開けていることを伝える手ごたえは堪りません。先ず自分が理解できているか?の問いを自身に向け、難しい言葉ではなく簡単な言葉、子供達が理解の及ぶ共通言語に翻訳できるか?が肝心。此の本、自身の中に芽生える価値観を大切にする事を気づかせます。
2021/12/17
遠い日
「こども哲学」シリーズ。美とは?芸術とは?明確な答えはない。だからこそ、多様な理解が必要だと感じる。画一的な美はつまらないし、誰もが芸術家になれるわけでもない。「美」と「芸術」との関係も、じっくり考える必要があるだろう。あえて言おう。巻末の重松清氏の「おまけの話」の掌編に、答えの欠片があるように思える。
2019/10/16
izw
「こども哲学」シリーズの1冊。美・技術について「うつくしさについて、かんがえることはみんなおなじ?」「うつくしいものって、なに?」「うつくしいもののこと、きちんとりかいすべき?」「ぼくたちみんな、芸術家?」「芸術家なら、自由に作品をつくれるの?」「芸術って、なんの役にたつの?」という6つの簡単に答えられそうで難しい根本的な質問を設定し、それについて自分で考えてみるよう促している。こどもだけでなく、おとなでも楽しめそうな内容である。シリーズの他の本も読んでみようと思う。
2020/09/15
yk
考えるための本だから考えさせられることが書いてあるんだけどもちろん答えは出ないです。自分のなかでちゃんと美の基準を持てるようにしたい。「~ことばのかべでかこいこみ~」と言われてハッとしました。頭と心のバランスというか、どうとらえるのかってことも大切なんだなー。気をつけないとですね。
2020/04/04
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