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岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~

岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~

岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~

作家
鷲田清一
出版社
朝日出版社
発売日
2019-12-19
ISBN
9784255011417
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岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~ / 感想・レビュー

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けんとまん1007

敬愛する方のお一人、鷲田先生の式辞集。どれをとっても、先生の熱い深い思いが滲み出ている。伝えていることの意味は、かなり高いものがあるし、そこに到達できる可能性があると思われているからの内容だ。何でもサービスと捉える風潮。自分の足で立ち、自分で考えることの意味。真の教養とは、複線の眼を持つことから生まれる・・・などなど。多くの人に読んでほしい。2010年度の入学式の式辞を、娘とかみさんは聴いているのだが、その時はどう思ったのだろうか。少なくとも、今、娘が担っていることは社会的弱者への取組なので活きている。

2021/03/01

さっちゃん

鷲田さんが学長を務めておられたときの、大阪大学、京都市立芸術大学の入学式や卒業式の式辞を集めたもの。若者への温かいメッセージは、未来を担う者だけでなく、私のような親世代の心にも響いた。どうかこの国の若者が、自分を、周りを、未来を信じられる国になってほしい。人生に少しだけ寄り道するのを許される国になってほしい。読了後、そんなことを考えた。

2019/12/19

ムーミン

珠玉の言葉にあふれ、自身の胸にも刻みたいし、どこかで折に触れ使いたいと思える文章に出会えました。

2022/01/12

kan

3月4月の別れと出会い、終わりと始まりにふさわしい本で、心に響く言葉がたくさんあった。特に、教養とは何か、思考とは何か、なぜ人は学ぶのかという根本的な問いに対する一貫した考えに、教育現場で働く者として深く共感した。今の私にできそうなことは、子どもたちが思考の補助線を立て、「いま」「ここ」とは別の場所から「いま」「ここ」を見つめ直す複眼をもつための工夫をすることだ。私自身、この年度始めに環境が大きく変わったため鷲田さんの言葉にとても勇気づけられ、時々泣きそうになりながら、心に刻みたい多くの言葉を書き留めた。

2023/04/09

tenori

入学式や卒業式に限らず、式辞とはたいてい「あ~、早く終わってくれないかな~っ」と思ったもの。きっと私だけではないはず。でも、この鷲田先生の言葉は響きます。こういう言葉を伝えてくれる人がいたら、受け止めなければいけないなと感じられると思う。とは言え、これは鷲田先生が自らの哲学的な考察の積み重ねをもとに、真摯に学生に相対しているから発せられる言葉なのであって、誰もが言えることではないのだろうな。それぞれの式辞の要約が冒頭1ページに集約されているのですが、それだけ読んでも響くものがあります。

2020/04/05

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