毛利元就と女たち (中)
毛利元就と女たち (中) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
『東スポ』連載の色と欲まみれの毛利元就物語中巻。謀略とセックスシーンばかりの為、出て来る人間がみんな卑小である(笑)。人間の心の奥底を覗けば、たしかに自分の利益と快楽しか考えないエゴイストはいるだろう。しかし、人間には色と欲ばかりではなく、正義を欲する綺麗な道楽もあるのだ。その辺の理解の無さが、早乙女貢が山田風太郎に及ばない所だったかも知れない。中巻を読み終わっても、元就さんはまだ家督を相続していない上に、元就が生まれる前の尼子経久&蜂屋衆の冨田月山城奪還劇にページが割かれる。まあ面白いけど。
2014/08/25
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