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評論家入門

評論家入門

評論家入門

作家
小谷野敦
出版社
平凡社
発売日
2005-02-19
ISBN
9784256191804
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評論家入門 / 感想・レビュー

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dantom

10年以上前の若い時期だからか、小谷野敦の毒気が薄めで、読者に親切な書きぶり。文藝評論家を名乗ろうというなら、万葉集を始めとする日本、ホメロス、シェイクスピアの西洋、水滸伝などのシナの古典ぐらいは知っておけ、という言葉が胸に突き刺さる。全く評論家を名乗る気など無いが、それだけの知識を持とうという気概を持っていたいものだと思うのである。

2017/02/09

Monsieur M.

小谷野敦の本を読んだのは、これで4冊目。私は彼の書く本、好きみたいです。本書も楽しく読みました。しかし、小谷野氏も本書で批判している小林秀雄を始めとする評論というものは、読むと「説明不足であるのか私の頭が悪いのか、何でそうなるのかわからねえ。チッ、こんなものを読んで時間を潰すくらいなら、ここで論じられてる小説そのものを読んだ方がよっぽどよかったぜ」と思わされることが多く、本書を読んで、「やはり、評論なんか読まなくていいや……」と思ってしまいました。書けるようになりたいとは、思うんだけどね……(苦笑)。

2014/11/23

tkr

 何となく、いつの間にか、いや正直にいうと、この著者のファンである。しかし、深い思い入れはないが気にかかる程度だ。後半の論争あたりから、少しずつずれていき、最後の清貧のすすめ、あたりになると、私的でさらに面白い。 全体的に毒気は少なく、攻撃性もほどほどだ。  なりたいわけではないが、文筆業で生計を立てるのは、あまり名誉なことでもなさそう、やはり本は古典から読むのがよさそうだというのが、この本から得られた収穫だ。

2024/08/01

yoyogi kazuo

正直でまっとうな、物書きになりたい人のための入門書。個人的には柄谷行人の近代文学の起源に対する批判の部分が読みたくて読んだ。恋愛を論じないというのはそうかもしれない。だが致命的な批判にはなっていない。なっていれば大ごとだが。

2024/07/03

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