絵草紙 月夜遊女
絵草紙 月夜遊女 / 感想・レビュー
凛風(積ん読消化中)
アンコウの中から生まれた妖女が、引退した政治家に取り入って、共に暮らすようになる。これは、もう、徹頭徹尾、笑いを目指した感があって、流麗な文語体で書かれているにも関わらず、吹き出してしまう可笑しさ。 絵草紙なので、挿絵も沢山あって楽しい。 絵のあるページは、登場人物のセリフが誰が言ったかわかるように書かれている。そのあとにもう一度、原文だけのページが続く。アダム・カバットさんの註も分かりやすくて、読みやすかった。物語の舞台になっている地域が、よく知ったところなので、現在との違いが、また、楽しい。
2021/09/07
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