柳田國男民主主義論集
柳田國男民主主義論集 / 感想・レビュー
原玉幸子
美術家篠田桃紅の「四十八茶百鼠=日本人は48種類の茶色、100種類の鼠色を見分けることが出来るほど色感度が高い)」や日本語に「雨」を表す表現が400種類以上もあることに似て、柳田が繊細な言葉選びの教育や文化を通じて人間形成が為されることの重要性を説いています。でも言い回しが古く、時代遅れなところもあって本書を精読はしておらず、民俗学者と思われている柳田の違う側面を捉え、それを今の時代に大塚が編集したところに意義があると得心。日々の合間合間で読むと進まず、完読に一週間以上を要しました。(◎2024年・夏)
2024/07/15
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