纐纈城綺譚 (ソノラマ文庫ネクスト た 1-1)
纐纈城綺譚 (ソノラマ文庫ネクスト た 1-1) / 感想・レビュー
イコ
宇治拾遺物語読んだら忘れる事の出来ないエピソードの纐纈城、國枝史郎の神州纐纈城と本書はそれを元ネタにした小説、國枝よりもこっちの方がその後の話という感じで、史実も織り込んでいる。The武侠小説。
2024/02/04
紫
『宇治拾遺物語』で語られた「纐纈城」(神州纐纈城の元ネタ)のエピソード、その後の顛末が分かんないなら自分で書いちゃえ!といった感じで田中芳樹先生が書いてしまった「纐纈城」完結編? 平安朝日本の怪しい説話を大唐帝国の正史の中へ違和感なしに接続してみせた手際がまずお見事。200ページそこそこのページ数なのに展開はめまぐるしく淀みなく、実在の人物たちを投入しつつ「実は若い頃に~」と虚実ないまぜの武侠冒険活劇として成立させているのであります。悪逆非道の「纐纈城」城主の正体は最後まで語られず、何とも不穏。星4つ。
2019/03/01
りつか
面白そう! と思って借りてきて、読んでみたらページをめくる手がとまらなくなった。創竜伝とかと比べたら1冊で完結してる分、ボリュームが物足りないとか、少し感じたりはしたけれども、面白かった。完結してからのみんなの行方も、どうなった、ってはっきりとは書かずに、史実では、みたいになってて好きです。【tkb】
2011/02/27
Tetchy
田中芳樹の作品として読むと物足りない。昨今の作品に感じるのは、作者特有のアイロニーな表現がもはや二番煎じに過ぎなくなっていること。それと、自分の自己満足感を充足させるためだけに終始しているような感じでエンターテインメント性が減じられている事。
2009/03/01
オイコラ
アクションシーンより、纐纈城やその主のシーンが印象が強い。読んでて気持ち悪くなった…。時代背景の説明で本筋とは関係ないエピソードにそれるのも楽しみのひとつだけど、今回は、王玄策が好きなんだろうなあ、と思った。
2014/03/04
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