仮題・中学殺人事件: 推理 (ソノラマ文庫 29-E)
仮題・中学殺人事件: 推理 (ソノラマ文庫 29-E) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
きのう最新作「たかが殺人じゃないか」を読んだので、ぜひともこの初期作品を読まなくては、と思った。なんだか読んだ記憶があるなぁ、と思ったが、「合本・青春殺人事件」(3作収録の単行本)かもしれない。読み終わって、作者は半世紀の間、一貫して奇想的な意外性に取り組んでいたことを再認。いわばメタ・ミステリ。ここまで作品として実現すると、もう何が書かれても不思議に思わないだろう。ポテトとスーパーの1作目。米寿の作者もまだ30代。時事描写が今読むと、レトロの典型なのはもちろん歳月の流れ。
2021/02/01
eihuji
昭和50年12月10日初版発行、所有するのは昭和55年11月15日5版、定価350円。辻真先は中学生だった僕の読書体験に最も影響を及ぼした作家の一人である。今回は20年振りくらいに十数度目の再読。古く、また、謎解きも目の肥えた読み手を満足させるような「本格」にはほど遠いが、作中に漂う哀歓を変わらず感じられた事を嬉しく思う。小銭を握り締め吟味に吟味を重ねて入手した当時の本は何度も読み返した。翻って現在の僕はと云えば積本数百冊をネタにする体たらく。読書と云う点に於いてどちらが豊かな体験かは比ぶべくもない。
2017/04/16
つむじ
(図書館)がっかり
2014/09/21
かの子
本の内容より畑農画伯の絵が気に入っています。このインパクトのある表紙!凄い!
2016/10/29
きぬとら
思えば中学生の頃に出会ったスーパーとポテトのコンビが私の読書傾向を変えた。ポテトは自分指針の分身、スーパーは理想の女性として長い付き合いの始まりとなった記念すべき一冊。
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