夢なりし“D―吸血鬼ハンター〈5〉 (ソノラマ文庫)
夢なりし“D―吸血鬼ハンター〈5〉 (ソノラマ文庫) / 感想・レビュー
おかむー
シリーズ初期の良作のひとつ。タイトルどおり夢を主題にしているだけに全編に漂うしっとりとしたもの悲しさは随一。『たいへんよくできました』。貴族への恐れも少なく、豊かに穏やかな奇跡のような辺境の村。ただひとり貴族の口づけをうけて30年前から眠り続ける少女が夢のなかで呼び寄せたDの役割は…。著者が様々な形で扱い続ける“夢”という題材を、初期の今作では比較的ストレートに、夢を目覚めさせる側と夢を見続けさせる側の攻防として書き上げている。菊池版“胡蝶の夢”は悲しくも清冽な結末が印象的。
2016/05/18
いおむ
既読本登録。
2024/01/21
神太郎
Dの作品の中でも一番幻想的なものかもしれない。まさに夢という「世界」との戦い。
2012/07/31
セイロン
幸せな夢とは何だろう? 私は幸せな夢も悪夢もいつかは醒めるからいいものだと思う。
2014/06/13
makoboros
“夢”の世界をテーマとした、ちょっと毛色の違った作品。吸血鬼ハンターシリーズとしては、ちょっと物足りないけど、たまには、こういう雰囲気もいいかも。著者のあとがきの1986年11月26日という日付をみて、改めて驚いた次第。
2013/10/13
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