オネアミスの翼 2: 王立宇宙軍 (ソノラマ文庫 95-B)
オネアミスの翼 2: 王立宇宙軍 (ソノラマ文庫 95-B) / 感想・レビュー
Ken05
物語はていねいに紡がれていた。エルフトもマジャホもいい役割を与えられていた。何より煩悶するシロツグの姿がていねいに描かれていた。山にこもる姿は夢枕獏の格闘小説のようだったが。そうそうケングシも良かった。ゴロマキ権藤だね。しかし結局、普通の小説を読むようには読めないのだ。何度も見た映画をやっぱりもう一度見ているような。小説としての色気や野心を抱くなら、もっとシナリオを壊しながら生み出さなければならなかったのだろう。読者がそれを望むかということもあるが。だから、これはこういうものでよかったのかもしれない。
2009/09/28
K・M
『GAINAX』が誇る劇場版アニメのノベライズ下巻。映像美に圧倒される映画版と異なり小説版はストーリーで『王立宇宙軍』の世界感を紡ぎだす。間違いなくこちらのノベライズのほうが感動する。下巻には感動する箇所が幾重にも散りばめれられ物語は丁寧に重厚に描かれていく。映画では描き切れなかった人物描写、心の葛藤が巧に補完され本書により初めて『王立宇宙軍』は完遂する。読後は映画版を観終わった臨場感さながらの圧倒的な余韻に浸りつつシロツグの帰還を思い浮かべる。ただのノベライズと侮るなかれ、映像を凌駕する隠れた秀作。
2021/03/13
けんの
http://booklog.jp/users/kenno/archives/425776368X
2007/11/13
洪七公
既読本
1987/03/17
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