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大島弓子選集 (第5巻) いちご物語

大島弓子選集 (第5巻) いちご物語

大島弓子選集 (第5巻) いちご物語

作家
大島弓子
出版社
朝日ソノラマ
発売日
1986-03-01
ISBN
9784257900696
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大島弓子選集 (第5巻) いちご物語 / 感想・レビュー

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ねこさん

文句なしの傑作。大島弓子自身のあとがきマンガによれば、編集部からの要請で連載が100ページも引き延ばされて、それゆえエンディングが変わってしまっているんだそう。とはいえ作家がそれを開示するということは、結果その偶発性によって作品が不可逆的に成立しているということで、少なくとも読後に持つ作品の印象が損なわれることはない、むしろ事実を読者に知らせることで作品に深みが増すんじゃないか、とさえ言える自負があるんだろうな、という感じはする。連載の引き延ばしには賛成できないけれど、偶発性を活かせるのも器だなとも思う。

2020/08/24

ねこさん

最後の数ページ、コマの内にも外にも降りしきる雪が覆い隠しているもの、それが何なのかわかるようで、わかったと言えない切なさが残る。結末に呆然としながら、当事者である時には気づくことのできなかった日々の美しさを胸苦しく回想するように、最初からパラパラと、それぞれの人物の目線、その切なさのフィルターを通して読み返している。カラーページを、大判の見開きの美しさを眺めてみたい。大島弓子はきっと連載中に少しずつ読むべき作品なんだろうとあらためて思う。銀色の遊び紙がキラキラと光っている。それがなぜだか嬉しく感じられる。

2018/07/01

SOHSA

大島弓子の作品の虜になったきっかけが本書だった。今から40年近くも前になるだろうか。唯一とも言える長編は、やはりその物語の堅牢さと大島弓子イズムで読む者を魅了する。「野菊の墓」を彷彿とさせる結末も心に染みる一端となっている。読了後は胸の奥がずきんと痛む。

2014/07/19

るき

ぽつぽつ読んでます、5巻目。チビ猫の原型といわれると納得のいちこちゃん。これくらい長い話の方が登場人物にいれこめるかと思いきや、短編とあまり変わらなかった。不思議~。

2017/11/22

絵具巻

文京区立真砂図書館で借りました。

2013/11/09

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