大島弓子選集 (第8巻) 四月怪談
大島弓子選集 (第8巻) 四月怪談 / 感想・レビュー
紅はこべ
もう子供の夏休みも終わりですね。地方の公立では二学期始まっているところもあるだろうけど。小学生の夏休みを描いた作品といえば、私が真っ先に思い出すのが、この本所収の「裏庭の柵をこえて」。夏休みの宿題引き受けマン、欲しかったな。算数も自由研究も苦手だったので。とみこと違って、図画も苦手だった。問題のあるテーマの作文を結局書かせたとみこのお母さんも偉いと思った。
2017/08/26
おおた
破壊、優しさ、変態。ジェイムズ・ティプトリー・Jrと大島弓子は似ている。「たそがれは逢魔の時間」はドクターの記憶と同じ年が、いつの間にかドクターの年になっていた。「パスカルの群れ」は「かげになり ひなたになり」。「裏庭の柵をこえて」大島先生は社会的に煙たがられる人を描くが、その明敏な感知能力は社会的な地位を捨てても得がたい魅力がある。都会では鋭敏すぎて自ら、田舎では共有する場所がなくてつぶされてしまうような人。それでも感じるべきことを感じられずに生き続けるなら、夜のベタのように塗りつぶされた方がまし。
2016/01/30
timeturner
どっちかっていうと、サイコホラーが多いよね。すんなり読み終えてから、あれ、でも良く考えると……ぞぞぞーっってなる。そんな中で素直に楽しい表題作が断トツに好き。
2017/09/02
まみ
「邪悪の邪/夢想の夢/わたしの名まえは邪夢/あまくとろけるストロベリージャム」まったくこの時期の大島弓子はすごい。「四月怪談」をはじめとして傑作揃いの巻。
2009/07/15
ぽち子
『たそがれは逢魔の時間』は題名も内容も神だったし他の作品も素晴らしい。特に『裏庭の柵を越えて』は子供の頃の夏休みの眩しさを思い出してじんと来た。
2012/08/18
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