大島弓子選集 (第15巻) 綿の国星 2
大島弓子選集 (第15巻) 綿の国星 2 / 感想・レビュー
shikashika555
ネコと飼い主の切なくなる心の交流。 恋い慕う人だけど、自分ひとりのものには決してならない。複雑な想いを持ちながら、ネコであり続けるネコが愛おしい。 最終話「晴れたら金の鈴」に改めて驚く。 あの女の子を現代の漫画で描くなら、間違いなく何らかの病名がついてるよ。すごく浮世離れしてすごく他人迷惑。 今より社会が隙間だらけだった時代には、その隙間で「大目に見られること」もたくさんあったんだろうか。 関係が薄いからこそ隙間ができて、そこで人を受け入れることができたのか。 社会の隙間は危うくもあり思わぬ恵みでもあり。
2021/11/27
ochatomo
1980~1983年初出の9~18作目 家出猫、捨て猫、化け猫騒ぎ等、現実へ近づく内容の中、チビが出てこない「毛糸弦」「チャコールグレー」が異色 1995刊
2021/10/19
まみ
大好きな飼い主にお見合いさせられて家を飛び出したマンション猫、飼い主亡きあとも家に住み続け化猫扱いされる猫、飼い主に赤ちゃんが産まれて捨てられる少年猫、ボロボロの服に紙袋、破れた傘を持って拾ってくれる飼い主を待つフーテン猫。読んでいるうちにチビ猫の澄んだ目で猫と人間たちの世界を見ていて、感情の振幅が尋常じゃなくなっていきいちいち泣けてしまう。ビースキママスキパパスキ、アソボアソボ。泣いた泣いた。
2009/09/04
電柱
宝物すぎる。もうすぐ選集を読み終わるから悲しい。たくさん漫画を読んで、たくさん抱えて生きていく。なんの苦もなく。
2023/08/06
コモヒ
色んな角度から、色んな事情で猫を飼う人の気持ち、飼われる猫の気持ち。
2014/04/26
感想・レビューをもっと見る