死びとの恋わずらい 完全版
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死びとの恋わずらい 完全版 / 感想・レビュー
Fumitaka
二つあってどっち登録すればいいのかわからんがひとまず密林の出版年が近い方を。伊藤潤二先生の「絵」の魅力が詰まってますよね。解説でも触れられていますが、このトーンじゃなく線で描かれた霧。海外の幻想文学をそのまま漫画にしたようだ。そして四つ辻の美少年。衝撃なのは第二話の変異体になった女の人でしょう。一発で異形であることが伝わるし、絵として「美しい」。原画展があったら拝見したい。『レミナ』でも思ったけど伊藤潤二先生はアイドルのファンクラブという文化をあまり信用されていないのだろうか。僕も少しそんな感じです。
2023/03/05
霧子
むかしむかし『ハロウィン』という雑誌がありまして、友だちのお姉ちゃんが買っていたので遊びに行くと夢中になって読みふけっていました。美しいものとグロテスクなもの、笑いと残酷表現が同居する、伊藤潤二の世界。コドモの本棚に一冊しのばせておくと、一生忘れられない恐怖が刻み込まれるでしょう。「恋わずらい」と言いながら、だれもかれも、ひとり相撲に悩み苦しんでいるだけ。他人に運命を占わせても、未来が開けるわけもなく霧に閉ざされ亡霊となって路地をさまよう。シュールです。なにが恐怖かって、亡霊でもなく、人でしかない。
2013/08/17
l
んー?いろいろ疑問の残る終わり方ー。悍ましい光景が いっそ笑える状況になってしまうのが 伊藤潤二さんの面白いところです。“傑作集”の方の本が欲しかったんだけどな。間違えたな。
2016/01/31
おきいち
四辻の美少年に会ったらどうしよう…。
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