「治らない」時代の医療者心得帳-カスガ先生の答えのない悩み相
「治らない」時代の医療者心得帳-カスガ先生の答えのない悩み相 / 感想・レビュー
pom
これだけ患者の悪口が書いてある本もない、と内田樹も指摘しているが同感。産婦人科から精神科に移籍した理由が自分勝手で礼節すらわきまえない人たちの子孫繁栄に関わるのが耐えられなかったとのこと。近ごろは思春期に問題をかかえた若者やその親を精神科の患者としてみてやはり子どもをもつべきでない人が子どもをもつとろくなことにならないと実感したと…いや〜なかなか言えませんこのセリフ。あとは罪悪感とコントロール願望についての記述が興味深かった。
2015/10/25
澤水月
性グロテスク説(性善説等に対し)が人間の本質と考え、全てを性急に解決しようとせず「棚上げ」や時薬を待つ。「医師の思春期」という研修医達に向けたお悩み相談は極めて実践的。精神の病は「ものごとの優先順位に逸脱した入れ替わりが生じた状態」「その他の優先順位は同じ部分が多々ある」という指摘は本当に首肯。
2010/03/03
ちいくま
面白かったー‼ 本文も十分読みでがあって楽しめたのに、切り返しフレーズ集やナイスなイラスト等、爆笑苦笑ときどき考えさせられ、一冊を満喫しました。
2015/08/30
kozakura
研修医向けに書かれた本なので、関係ないのだが、春日節が面白かった。 人間嫌いだから、生まれ変わったら日時計か、寒暖計の赤いアルコール柱かになりたいんだそうだ。動物でも植物でもなく。 「もの」に生まれ変わりたいというハナシは初めてきいた、というか読んだ。ぐふふと笑った。
2012/08/14
Taro
面白かった。答えを求めない、逃げるでも、無視するわけでもない、誠実に物事と向き合う姿勢。勉強になります。無理やり物事を割り切ろう、理由を探そうとしても難しいものも沢山ありますからね。「気合が大事」のくだりは、自分も日々良く実感してます。
2011/06/24
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