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ソローニュの森 (シリーズ ケアをひらく)

ソローニュの森 (シリーズ ケアをひらく)

ソローニュの森 (シリーズ ケアをひらく)

作家
田村尚子
出版社
医学書院
発売日
2012-07-28
ISBN
9784260016629
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ソローニュの森 (シリーズ ケアをひらく) / 感想・レビュー

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けんとまん1007

ケアとは何だろう・・と、改めて考える。何気なく使う言葉の一つ。そこにあるのは、ケアする人とされる人という関係性のように思う(一般的に、そう思われているのかと思う)。この1冊から感じるものは、そういう関係性もあるが、それ以上に、この場を共に作っているということ。文章の中に書かれている言葉が、胸を突く。如何に自分の思考が固いのかを考える。

2023/10/15

ネギっ子gen

「シリーズ ケアをひらく」の一書。写真集(中のエッセイも素敵)です。その舞台は、フェリックス・ガタリが終生関わったことで知られる、フランスのラ・ボルド精神病院。“社会の檻”とは、全く違う時間が流れる場所――。病院長への手紙。<何が正常かわからないという冒険、曖昧な混乱、複数の時間が交差する接点が作る歪みの中に何があるのかを問いかけてみたいと思っています。それは、精神病院という異境のルポルタージュなどではなく、あくまでラ・ボルドが内包する「もうひとつの時間」と「さらなる眼=体験」を記憶するために、です>。⇒

2021/07/19

魚京童!

精神を病んだ方が、人間らしい生活をしているのかもしれない。まともな精神ならこんな都会生活できないでしょ。

2018/10/14

きゅー

フランスのラ・ボルド精神病院を舞台とした写真集。この病院において患者は、自身の創造性を発揮できるよう促され、 医者と患者の関係が対等であるような環境が醸成されているという。たしかに大判の写真からは、自然の中で暮らす患者たちの穏やかな生活がよく見て取れる。この「シリーズ ケアをひらく」の中で写真集という形態は特殊だが、彼らの様子からケアのあり様を想起できるような一冊ではある。ただしこの病院について概略だけでも説明があったほうが理解されやすいのではとも思われた。

2023/07/06

暗頭明

この作品を突然思い出したのは、一か月ほど前か、南方熊楠がサルペトリエール病院に言及していると熊楠研究者から聞いたのがきっかけだ。医者や研究者の名前でなく、場所、地名が出てきた所為だ。読み通して、写真を見終えて、思いの外、良書という感触がある。その感触をもっと直截に記せればいいもののまだできない。多分だがそれは、価値観、判断が「排除」に傾ぎがちな、というよりははっきりその方向に舵を切っているこの現代日本や世界の趨勢、暴力と言っておく、から離れた、人<間>の外の在りようを、はっきり示しているからかなと。

2018/07/17

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