ストーリーで楽しむ日本の古典 (20) 真景累ヶ淵 どこまでも堕ちてゆく男を容赦なく描いた恐怖物語 (ストーリーで楽しむ日本の古典 20)
ストーリーで楽しむ日本の古典 (20) 真景累ヶ淵 どこまでも堕ちてゆく男を容赦なく描いた恐怖物語 (ストーリーで楽しむ日本の古典 20)
- 作家
- 出版社
- 岩崎書店
- 発売日
- 2017-02-22
- ISBN
- 9784265050109
ストーリーで楽しむ日本の古典 (20) 真景累ヶ淵 どこまでも堕ちてゆく男を容赦なく描いた恐怖物語 (ストーリーで楽しむ日本の古典 20) / 感想・レビュー
ままこ
武史、蓮二、涼子ら三人の高校生達が『真景累ヶ淵』を原作にコミケに出店する本を作る事になる。原作を知っている武史が二人に『真景累ヶ淵』の内容を語っていく。その内容とは自業自得の男が因果にがんじがらめになってどこまでも堕ちていく血生臭い話だった。赤と黒の不安を煽る装画によくそこが表されている。因果応報な話の様だかそうは言い切れないところもあり恐ろしい…。ひんやりと謎を残したラストだった。
2017/08/03
星落秋風五丈原
現代の子供達が怪談をリメイクしよう!と盛り上がりながら少しずつ円朝落語のあらましが語られてくる話中話。それにしても連鎖が止まらない無間地獄。
2017/05/27
モモ
どうしようもない飲んだくれの深見新左衛門が酔いと怒りにまかせて、盲目の鍼医で金貸しの宗悦を切り殺すところから話が始まる。新左衛門の息子が宗悦の娘に恋し、誤って殺してしまうなど、終わりがない負の連鎖。これでもかのドロドロの話も分かりやすく描かれていて、なかなか良かった。原作で読んだら、あまりにも悪い人ばかりで、もう結構となりそうなので、これくらいでちょうどいい感じでした。
2019/10/24
杏子
怖いというより、ただただ恐ろしい。殺しの連鎖が次々と繰り広げられる。あまりに狭い範囲で次々とあるので、目眩がしそうなほど。怖いといえば、そこらへんに草刈りの鎌が転がっていたり、包丁の刃を逆さまにしたような道具が転がっていることが怖いと思った。最後のオチもこうきたか!というふうに ぞくぞくっときた。
2017/05/28
花林糖
(図書館本)三遊亭圓朝の創作落語が元話。高校生の三人組が夏休み中のコミケ用に、この物語を題材に本を製作するお話。怪談とのことで幽霊系かと思ったら全く違った。というか死人の連続でビックリで、最後の方はそうだったのか.....あぁ.....という気持ちになりました。怨念因縁あぁ恐ろしい。原作も是非読んでみたい。
2017/03/29
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