文庫 デルトラ・クエスト (4) うごめく砂 (フォア文庫)
文庫 デルトラ・クエスト (4) うごめく砂 (フォア文庫) / 感想・レビュー
歩月るな
改めて読むとやっぱり、こんなに短い本だったのか、とつくづく実感してしまう。未だあの頃はどっぷりと作品世界に沈潜して読めたから、川を越える時のアクババやら、宿屋の夜の一幕やら、スリリング極まりなかった事を思い出す。淡々と進んで行くが故に、余計な挿話も無く研ぎ澄まされている物語だなと感じる。それにしても、人を疑う事を知らない時期にこいつを読むと、人生において学ぶことが非常に多いのではないかと思う。それは幸福なことかもしれない。あとひとつは、影の憲兵が酷い目に合う様はなかなかの見所。もちろん蜂は仕事が早いのだ。
2018/08/08
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