赤いろうそくと人魚 (1年生からよめる日本の名作絵どうわ 1)
赤いろうそくと人魚 (1年生からよめる日本の名作絵どうわ 1) / 感想・レビュー
鱒子
図書館本。この絵ならわたしも描けるな!と思わせてくれる画家No1(失礼)、安西水丸画伯の挿絵による 小川未明氏の名作絵本。救いようがないほど悲しいおはなしなのに、どうにも重くならないのはこの絵(本作は切り絵のようです)のお陰でしょう。どうせならオールカラーで見たかったなぁ。
2019/11/17
おひさまリボン
ほしおさなえさんの「菓子屋横丁月光荘」の話から、読みたくなった本。ハッピーエンドじゃない絵本も、心に響いていいなと思います。
2019/08/21
クラミ♬
以前、地元の図書館でこの絵本の原画展をやっていました。水丸さんの新作がもう見れないと思うと寂しいかぎり。
2015/09/08
ヒラP@ehon.gohon
1年生からも読める童話としては、このお話は暗くて悲しい物語だから、安西水丸さんの絵では軽すぎる気もします。 ひらがなが多用され、解説も細かいのですが、かえってこの物語の味わいをそいでいると思います。 神さまからの授かり物だと思い、人魚の娘をわが子のように育てた老夫婦が、鬼のも思える心変りをするところがこの物語の重要なポイントです。 人魚がどのような思いで家を後にしたか、考えると切ないさに身をつまされるのですが、この心理描写を理解できるのは、ある程度精神的に成長した子どもではないかと思います。
2013/02/19
ゆらゆり帝國
金に目がくらみ、わが子のように育てていた人魚を売りとばす瞬間から転落していく様子が面白い。人魚や蝋燭といったどこか幻想的な材料を使って人間の醜さが引き起こした悲劇を上手く描く作品。解り易く、因果応報的な結末は児童書に適していると言えるが、それにしても陰鬱な話であった。
2014/08/03
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