KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

魔術 (1年生からよめる日本の名作絵どうわ)

魔術 (1年生からよめる日本の名作絵どうわ)

魔術 (1年生からよめる日本の名作絵どうわ)

作家
芥川龍之介
宮川健郎
丹地陽子
出版社
岩崎書店
発売日
2012-08-25
ISBN
9784265071128
amazonで購入する

魔術 (1年生からよめる日本の名作絵どうわ) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

人間はどんなに自制したところでちょっとした出来事からでも欲が出るし、永久に欲を捨てきれない生きものだなと芥川作品を読むと毎回思います。魔術が使えるようになったら私もお金を増やすと思います。

2022/12/04

モリー

欲を捨てることが出来なければ、魔術を教わる資格がないと言われた主人公は…。私も魔術師にはなれそうにない。

2023/03/17

masa@レビューお休み中

まさか、芥川作品を児童書で読むことになるとは思いませんでした。物語は、主人公がインド人のマテイラム・ミスラの屋敷に足を運ぶことから始まります。魔術の大家である、ミスラの魔術を見るために訪れるのです。その要望が叶い、彼の不思議な術を見た僕は、今度は「魔術を教えて欲しい」と懇願するのですが…。読んでいると、主人公と同じように魔術の中で過ごしているような感覚になってしまいます。ふと気がつくと、魔術は解かれて、現実の世界に引き戻されてしまう…何気ない日常でも似たようなことがあるのかもしれないと思ってしまいました。

2012/12/02

☆よいこ

インド人のマティラム・ミスラに魔術を見せてもらい、魅了された主人公。自分も魔術をならいたいと申し出る。ミスラは「(魔術は)欲のある人間には使えません」と欲を捨てるように言った。しかし、魔術で金貨を出せるようになった主人公は・・・。▽芥川龍之介の短編を小学生でも読めるようにふりがなをふり、注釈をつけたもの。読みやすく面白い。▽自分のうちの表札に「インド人」と書くなんてありえないと思うけどw

2019/03/18

Y2K☮

図書館本。「魔術」は小学生の頃、著者の本にハマるきっかけとなった作品。宮沢賢治は「生きとし生ける者」への思い、あらゆる生命の一体感を見守る様に描き、芥川龍之介は全ての人の業、抗えぬサガをシニカルにそれとなく暴き出す。有名なあの場面、もしも語り手が余計な欲を出さなかったらどうなっていたか。友人との賭けに負けてもプラマイゼロだし魔術の能力は失わずに済んだはず。人智を超えた時の運や見えない何かに背を押されるツキの尊さ。それらをみすみす手放してしまうヒントが垣間見えた。FCバルセロナの哲学「謙虚であれ」を改めて。

2017/10/12

感想・レビューをもっと見る