怪談えほん おめん (怪談えほん 14)
怪談えほん おめん (怪談えほん 14) / 感想・レビュー
starbro
夢枕 獏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。怪談えほんシリーズも読み続けています。今回は、おめんというよりも、邪悪な呪いの仮面でした。 https://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/07964/
2021/05/19
のっち♬
ひとを呪うことの出来るおめんが顔から剥がれなくなる話。人間誰しもが持つ羨望と嫉妬、そこから派生する憎悪や呪詛を扱ったシリーズでも特に教訓的で明晰なテーマを持つ作品。辻川の作画は昭和的なレトロ感を醸し出しており、背景が細部まで描き込まれている様子は物質社会がこの感情の亢進を助長することを揶揄するかのよう。一度被ったら剥がれない、剥がしたつもりが同じ顔になってしまうのは、この種の感情に限ったことではない。現代とはおめんの共同体社会、ラストシーンに暗示されるようにこの恐怖は不可逆性に加えて伝染力の根強さにある。
2023/08/30
馨
大好きな怪談絵本シリーズ。絵がきれいなのでお面をつけた女のコの絵にトラウマになる子供もいるかもしれません。呪いのおめん、怖いですね。呪ってしまいたい人は大人になっても絶対存在するけれど、おめんの力で呪ってたらこの世はおめんだらけになってしまいますね。
2021/08/01
とん大西
人を呪わば…。レッドゾーンにいざなう濃密な『きょうふ』。絵の放つ湿った感情がもたらす『ブキミ』。うわぁ、絵本ならではのこの読み味、怖さったら…。クオリティ高いですね。対象は低学年やろうか。私の子ども達はもう絵本を読む年齢ではありませんが、もしこの本を当時手にしたとしても秒でスルーしたやもしれません。トラウマになりそ(^o^;)
2021/07/27
kou
文章と絵の相乗効果で幻想的な世界観だった。おめんは人の悪意を具現化した物と感じた。
2021/10/08
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