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ひかるさくら (えほんのぼうけん 39)

ひかるさくら (えほんのぼうけん 39)

ひかるさくら (えほんのぼうけん 39)

作家
帚木蓬生
小泉るみ子
出版社
岩崎書店
発売日
2012-03-01
ISBN
9784265081097
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ひかるさくら (えほんのぼうけん 39) / 感想・レビュー

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つくよみ

図書館本:心優しい薬売りの彦一。行商の帰り道、日も暮れかかった山道で、何時もと違う道を選んで見たところ、その先で次々と身体の不調を訴える人に出会い、薬を分けてあげることに。そうこうしている内に日が暮れてしまい、山中で野宿することにした彦一が、夜中に見たものとは・・・?表紙にもなっている、夜光る桜の頁がなんとも美しい作品。奇跡のような光景を目の当たりにした上、山中で無事に一夜を過ごせた事こそ、彦一の行動に対する最大の報いなのだろう。冒頭の父親の言葉を読み返してみると、更に話が深まるような印象が。

2014/02/24

Kawai Hideki

心優しい薬売りが遭遇する不思議な桜の木のお話。「薬は病人のためにある」という父の教えを守り、道ばたで苦しむおじいさん、女の人、男の子を救ってやった夜、ふと周りが光っているのに気がつき、目を覚ます。光の導くままに歩いていくと、そこには、光る桜の木が。翌朝、ふもとの村に降りて、光る桜の話をしても、「そんな桜なんて聞いた事もない」という反応。結局、道ばたで苦しんでいた三人が何者だったのか、光る桜は何だったのかの種明かしはされず。暗闇に光る桜の花が印象的だった。

2017/03/24

masa@レビューお休み中

くすり売りの彦一は、行商に行った帰りに通った山道で三人の病人に遭遇します。それぞれに合ったくすりを分けてあげますが、みんなそろってお金がないというのです。そんな出来事の後に、光る桜を見ることになるのだが…。これは何か教訓が含まれているのか。それとも、人助けをしたことに、あまり意味はないのか…。良いお話ではあるのですが、読み終わった後に呆然としてしまいますね。たぶん、その時点で僕は光る桜を見ることはできないんだろうな。純真な者だけが見ることができる。見ることを許されるのが、この桜ならではないかと思いました。

2013/03/30

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

ある春の日の行商の帰り道。薬売りの彦一がいつもとは違う道を通って帰ると、おじいさんがうずくまっていて・・。帚木蓬生氏が絵本を手掛けられたということで思わず手に取りました。タイトルに「ひかるさくら」とあるように、暗闇の中で光る桜の光景がとてもステキでした。★★★

2012/05/31

それいゆ

「読み聞かせの日」だったので、小学6年生に読みました。日本人の美徳ともいえる「してあげる幸せ」を表現している良い絵本です。自分のことよりも、困っている病人のことを優先して考え行動することが、自分の幸せに繋がることを教えてくれます。帚木蓬生作の絵本は、ありふれた絵本にはない奥深さを感じさせてくれます。ものすごく集中して真剣な表情で聞いてくれました。

2014/02/14

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