もののけdiary
「もののけdiary」の関連記事
『もののけdiary』出版記念「体験!石黒亜矢子原画展」 (岩崎書店)
湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)では、令和6年度の開館5周年記念特別展を次のとおり開催します。是非ご来館ください。 もののけdiary 作:京極 夏彦絵:石黒 亜矢子 出版社からの内容紹介 どうしても怖がらせたい魔王vs.まったく気にしない少年の、30日間の不気味でヘンテコな交流録。 江戸中期に誕生した物語、「稲生物怪録(いのうもののけろく)」。主人公の稲生平太郎と、人間を怖がらせにやってくる妖怪たちとの不思議な交流を描いた物語。江戸中期に著されたこの交流録は、独特の不気味さとユーモラスな内容から、何度も小説化、絵本化、舞台化され、最近ではマンガ、オペラなどにもなりました。今日まで発展をとげている、「妖怪物語の最高峰」ともいえる物語です。魔王をはじめ、多くのあやしげな妖怪が現れるだけではなく、現在も存在する場所や、実在した人物が登場します。 また、発祥地である広島県三次市では、ゆかりの地めぐり、貴重な資料を集めた三次もののけミュージアムなど、さまざまな形で「稲生物怪録」を楽しむことができます。この「稲生物怪録」が妖怪創作の名手、京極夏彦と石黒…
2024/3/14
全文を読む関連記事をもっと見る
もののけdiary / 感想・レビュー
starbro
京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。江戸時代に成立した妖怪物語の最高峰とも言える広島が舞台の『稲生物怪録』を題材にした稀代の妖怪作家・京極夏彦×妖怪画家・石黒亜矢子のコラボ絵本、妖怪好きの大人が楽しめる作品でした。 https://www.iwasakishoten.co.jp/news/n105097.html
2024/05/14
☆よいこ
分類913。京極夏彦版『ばけものやしき』妖怪絵本▽半年くらい前に友人の平太郎(へいたろう)の家に化け物が出るという噂が立った。怖がりの僕は近づかなかったが、そのうち落ち着いたようだったので暫くぶりに平太郎に会いに行った。平太郎は化け物が出た毎日を順に話してくれた。大きな顔だったり、もぞもぞ動くものだったり、べろべろ舐めてくるものだったりが出てきた。平太郎は面白がったりもしたがすぐに飽きて慣れて寝てしまう。そのうちに化け物が根を上げて打明話をしてきた▽石黒亜矢子さんのイラストがピッタリ。平太郎はイケメンだな
2024/07/26
ままこ
出るわ、出るわ、不気味ヘンテコなモノが日替わりで。実際こんなのが出てきたら嫌すぎるけど、飄々とした語り口で怖くない。落語を聴いている感じでクスッと愉快になってくる。肝の据わり具合が半端ない平太郎でも、大量のあれはさすがに気持ち悪かったね。どろにゅうどうも嫌だな。文・京極夏彦さん、繪・石黒亜矢子さんの最強もののけタッグ。メジャーな妖怪がいないさすが目の付け所が違う京極さん。『稲生物怪録』がモチーフの妖怪絵本。キモ面白かった。
2024/08/06
sin
海外で家に変事があると云うとポルターガイストの様に家具が飛んだり、石が降ってきたりと物理的な現象が現れる様だが、いやいや本邦ではこんなにも多彩な変事が繰り広げられるとは見事なものである。それらの怪異に遭遇して平太郎が猫の様に寝てばかりいるのは関心を持たないのが一番と云うことだろうか?以前、終電を逃したJRの待ち合いで寝ていると、ふと目が覚めたら向かいに不自然な人影があるのに気が付いた。ちょうど丑三つ刻…ゾッとして直ぐに寝たら始発前には居なくなっていたからそういうことなのだろう。
2024/05/22
がらくたどん
ご紹介頂いた絵本。実は「近年なんだか実話系怪談が再浮上しておる」という印象があり昨年辺りから「稲生物怪録」への興味が募ってまして。「稲生物怪録」は江戸時代の広島三次の武士稲生武太夫の実録異界遭遇ドキュメントである「三次実録物語」を同僚(!)の柏正甫が聞き取りまとめた怪異録。その後、何系統かの絵巻になったのだが、本書は類書中でも最も記録の再現の保存率が高いとされる堀田本の絵本化。御託はいい。若干16歳の平太郎君(武太夫の幼名)が30日間日替わりで遭遇した訳のわからん不気味でしつこい怪異のリアルをご堪能あれ♪
2024/07/03
感想・レビューをもっと見る