きつねのざんげ (安野光雅の本 8)
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きつねのざんげ (安野光雅の本 8) / 感想・レビュー
☆よいこ
絵本。狐がお月さまに語り掛ける、宮澤賢治のような 雰囲気のお話▽悪態をつく様子をイソホ(イソップ)に聞かれ、キツネはずる賢い偽善者だということになった。キツネは小さい頃から嘘を覚え騙すことを生きがいとした。ある冬に白木蓮を「春が来た」と騙し花を咲かさせ、木蓮の木が枯れた。可愛い女狐のハナは「汝ガ優シキ言葉ハ 罪深キ狐ノ胸ヲ打ツベシ」と言い、キツネと一緒に犯人捜しを始める。いつしかキツネとハナは恋に落ちる。立派な偽善者になるためにキツネがやったことは…▽あとがきに、人間がついたほうがいい嘘4がある。絵が綺麗
2022/11/29
小夜風
【図書館】安野光雅さんの自叙伝……として読んだら凄く面白いと思いました。イソップによって悪者にされた狐は、「偉大な偽善者」になることを誓います。狐にとって最高の偽善とは……。嘘のお話なのに、何故か胸に迫ります。あとがきも面白く読みました。
2015/08/16
Maiラピ
ある夜、きつねのお月様への独白。人間によって狡猾な偽善者とされたきつね、でもホントの一番狡猾な偽善者の人間になってしまったんだね。。。胸がざわざわする安野さんの大人の絵本。きれいでほんわりとした絵に添えてあるお話は辛辣。そのギャップがまた物悲しさを誘うのです。
2011/11/19
haru
図書館本。大人の絵本でした。偽善についてきつねが出した結論とは、、、想像以上に深い本でした。何度も読んでみたい本です。最後がなんとも切なくなってしまいますが、、、何度か読んだら、受け取り方が変わってくるような気がします。絵も素敵で、手元に置きたい絵本でした。
2015/11/16
ヒラP@ehon.gohon
【再読】大人のための絵本
2023/02/19
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