新装版・ゲーテ全集13
新装版・ゲーテ全集13 / 感想・レビュー
lily
心理学的に相手への評価は自己評価の反射板であることが示唆されるように、ゲーテの文学論、芸術論がそのままゲーテ自身の評価として読むのが最もしっくりくる。高尚な文筆家の全集は読破したいし、何度読んでも価値を失わずに楽しめる。
2019/04/06
とんこつ
文学論の項目を読了。世界文学についてのゲーテの発言や論考がまとめられている。世界文学とは、単に作品の質の問題だけではなく、作家自身の態度のことも指している。そのひとつに自国に足りないものを他国から謙虚に学び吸収していくことがあげられる。また自国文学と他国文学のどちらかが優れていくのかを競うのではなく、どちらもが人類にとっての貴重な共有財産なのであるという視座に立ったとき、真の寛容が達せられるとのゲーテの指摘は瞠目させられるばかりだ。短いけれど難解な部分もあったので、これから何度も読み返していきたい。
2015/06/08
MatsumotoShuji
030808
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