旅先でビール
旅先でビール / 感想・レビュー
まさにい
ここに書いてあるエッセイは2000年頃のこと。ついこの間のことのように思うが、もう20年も前になる。この当時の川本さんと同じ年ごろになっている。私も、よく東京を散歩する。必ずタオルと下着を入れ、いい銭湯があれば入って、その後、銭湯の近くの商店街で、一杯やっていくのが楽しみになった。この習慣、思い起こせば川本さんに影響を受けたのだと思う。久し振りに川本さんのエッセイを読むが、なんかほっとするなあ。
2019/02/26
更夜
大体20年くらい前のエッセイなので、川本三郎さんも50代後半から60代。よく町を歩いています。川本さんはどこへ行くのもひとり。豊かな孤独を満喫しています。静かにひとりで好きな鉄道に乗って、好きな映画のロケ地に 行く、好きな文士ゆかりの地へ行く。そしてひとりで酒を飲む。優しいというより、むしろこだわりは強い。好き嫌いは結構、激しいと思いますが、歩いてみて歩く中でいいもの、いいことを見つけよう、という視線が実に優しいのだと思います。文学や映画の知識経験が豊かなのでどんな風景を見ても感慨にふけれる所が羨ましい。
2023/03/26
Takako
評論家の川本三郎さんが、90年代後半から00年代前半にかけて書いたエッセイを一冊にまとめたもの。近所をのんびり散歩し、鉄道で日本全国をぶらりと旅して小体な居酒屋や小料理屋でビールとつまみを食べる姿が、なんだかとても楽しそう。古き良き時代への郷愁が少々強い部分はありますが、旅とビール、鉄道、昭和の映画や文学が好きな人にはのんびり楽しめるエッセイです。
2017/07/14
古本子
この本を参考にふらりと旅に出たい。出不精で全然行けてないか。。。読むだけで旅に出た気分になれる。
たなかはん
本棚に何年か積んであった本を。 昔から紀行物が好きでよく読んでいるけれど、このエッセイは良かった。 川本三郎(評論家)という人は、乗り鉄で、居酒屋が好きで、本が好きで、映画が好きで・・・と自分の趣味と通ずる部分が多いせいか、とても楽しめた。 今は出張といえば飛行機ばかりだけれど、昔は札幌から電車で函館に行ったり、知床の手前まで行って旅館に泊まったり、旅情が湧く出張も多かった。 電車でゆっくり旅がしたいなぁと思った。
2018/07/25
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