小説の読み方の教科書
小説の読み方の教科書 / 感想・レビュー
hamham
(推理小説の読み方に慣れているために、どんな本を読んでも)「意外性のある結末でない限り、その価値を認めようとしなくなりました」ってのに身に覚えがありすぎる。意外性=物語の深みと思っているフシがあり、それに欠けていると大したことなかったなと再読しようとしていなかった。また、キャラクターに関しても好ましくない二面性や多面性があると、キャラがぶれていて一貫性がないと切って捨ててしまっていた。話の筋だけを読み、属性がデフォルメされたキャラのみを受け入れようとする、筆者の言う短絡的な読み方をしていたんだなと自省。
2016/07/11
shiaruvy
☆0.5 朝も早よから稟議書作成待ちの間に,これに感銘受けた後輩くんから感想求められた。 せっかくの名作傑作をこんなステレオタイプな思い込みで浅い読み方してるから,あんな二束三文クズ本しか書けね〜んだよ! こいつにだけには大好きな『ドン・キホーテ』『百年の孤独』語らせたくない..(-.-;) 感動屋さんの後輩くんに『本を読む本』『名著講義』『本の読み方』の三冊教えてあげた。(‐д)=з
2012/10/19
焼きそばん
もしドラの著者が提唱する小説の読み方を実例を持って、丁寧に教えてくれます。そうなんだと思わせてくれる、例えば小説の起源がドンキホーテであったり、ストーリーを追いすぎると著者からの大事な問いかけを見過ごしてしまう等あります。ただ、私には言い回しがくどくかんじて100頁位で纏めてもらえると有難い一冊です。
2017/11/23
マロン
確かに岩崎さんの言うとおり、物語の結末を最重要視し、自分の予想を裏切らないものは、「そんなに面白くないカテゴリー」に分類してしまう節が少なからずあった。小説は、作者と読者の勝負でもなければ、作家のアラ探しでもない。作者の世界に思う存分浸り、「小説でしか味わえない何か」を楽しむもの。そんな事を教えられた。再読しなきゃもったいないな…。
2012/11/25
hakootoko
私は小説が苦手だ。面白い筋のものだったら読める。そうでもなければ関心のあることだったら読める。小説を読むとはそういうふうに効用を求めることではないと著者は言う。よく読んで著者が提出した問いと付き合っていくことなのだという。小説が好きな人が本書を読んで抱く感想が気になる。本書がもしベターなら、小さいところからの本なのだけどベストセラー後の本で小説を読んでもらいたい人にとって良い仕事になったと思うけど、もしドラに比べたらあんまり読まれてないようだ。
2021/04/10
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