脳科学からみた「祈り」
脳科学からみた「祈り」 / 感想・レビュー
gtn
ネガティブな祈りをすると脳内にストレス物質のコルチゾールが分泌され、ポジティブな祈りを行えば快感物質のドーパミン等が放出される等、「祈り」を科学で説明しており、決して気休めではないことが分かる。さらに著者は、「利他の行動」が多幸感を生むと説くが、この場合の他人には家族も含まれることに注意したい。実際、家をないがしろにして走り回り、娘にそっぽを向かれた知人がいる。
2021/01/23
みゃーこ
人間の幸福感、「祈り」によってもたらされる「快感」を脳科学の見地から分析。怪しい本ではありません。
2012/08/15
かず
祈り。個人的な願いから「宇宙が平和でありますように」なんて大きなものまでありますし、逆に誰かを貶めるような祈り(呪い)もありますが、著者は専門の脳科学をもとに、仏教(日蓮宗に依拠)にいう「利他の祈り」がどれだけ健康に良いか、ということを科学的に説明されております。「他人の幸せを願うのがなぜ自分の健康に役立つのか」というと、他人と自己が同化しているからだ、と記述されています。この感覚は、宗教的感覚を持たないと充分に理解できないかもしれませんが、類書がないので、興味のある方は是非ご一読ください。
2018/07/23
breguet4194q
宗教を頭ごなしに否定したり毛嫌いしたり他人ごとと思う人に読んでもらいたい一冊です。その態度が損をしていることが脳科学の立場からわかります。平易な文体で、専門的な単語も少なく、読みやすいです。
2020/01/03
テツ
やがて訪れる未来で自分の大切な人が幸福に満たされていますようにと祈ること。人間にしかなし得ない人間特有の行為である祈り。いわゆる利他の祈りが自分のメンタルも安定させるということ。「情けは人のためならず」ではなく、正に「祈りは人のためならず」 自分の大切な人が今この瞬間も、明日も明後日も涙することなく健やかに過ごせますように。人間の幸福はきっとそこにしか見出せない。
2018/10/29
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