幸福の条件
幸福の条件 / 感想・レビュー
ロピケ
併読中のアランの本では、幸福は努力してつくるものと説かれていた。鹿島さんの考察は、もちろんこうした哲学思想の流れに添いつつも、もっと現実を見据えた実をとった考えである。あっという間に読み終わってしまうボリュームながら、内容は濃密。「道徳論」という副題を気にせず、気軽に読める。バーゲン理論やモンスターの発生源がコンビニ(こちらは内田樹さんの説を踏まえている)など、自分の身の回りにいくらでも確認できる事柄なので、なるほど!、と頷きつつ、今までよりはっきりと現代の日本社会が見えてきたけれど。
2012/07/13
かりんとー
「自我パイ」をじょうずにぶんぱいできるようになりたいです。
2016/04/12
荒川ながれ
鹿島先生の著作には、なるほどと思わせること満載、勉強になります。時代に合わせた価値観がある。なさけは人のためならずです。
2012/12/10
Susumu Kobayashi
「義務教育の「義務」とは、国民はひとしく教育を受ける「権利」を有するのだから、保護者は子どもを学校に通わせる「義務」を負うという考えから来ています」(p.30)――そうだったのか。これまで誤解していた(それはお前だけという意見もあるだろうけど)。こればかりでなく、目から鱗の文章が多数収録されている。また、考え方も至極まっとうのように思われる。この著者の本は失望させられることがほとんどない。文庫化されて幅広い読者が得られることを希望。
2014/02/16
m!
読み応えゼロ
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