潮新書 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか
潮新書 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか / 感想・レビュー
けんとまん1007
前作に引き続き、いろんな気づきがある。制限された中だからこそ、かえって動きやすいということ。街中では、予想がつかないからこその危険性がある。なるほどと思う。そもそものスポーツとしての視点が異なることを踏まえて、障がい者スポーツ競技をみる必要がある。俯瞰、スイッチというのが、重要なキーワードで、これは、スポーツ全体にも通じることでもあり、日常の生活にも言えることだと思う。
2018/11/01
おさむ
伊藤さん2冊目は、パラアスリート達のインタビュー集。ブラインドサッカー、競泳、陸上競技、ゴールボール。それぞれの選手たちが何故視覚無しでプレイ出来るかを、健常者にわかるようにかみ砕いて紹介しています。皆悩みも抱えながらも、前向きで明るい事に驚きます。スポーツを通して培った自信の現れなんでしょうね。2020年パラリンピックを前に、あらゆる日本人の必読書ですね。
2019/10/24
百太
ふむふむ。障がい者スポーツの本となると、ついヒューマンドラマ的なものばかりの印象の中。これはよい!紹介してくれた読み友さん、ありがとーーーー!
2019/04/04
nbhd
人間ドラマばかりが取り沙汰されがちだけど、目の見えないアスリートたちは技術的にめっちゃすごい。競泳選手には、直進するためにロープに手やひじを当てて進路を確認する技術がある。それがすごい。ブラインドサッカーの足に吸い付くようなドリブルは、メッシさながら、「サッカーがハイレベルになるとブラインドサッカー化してくる」らしい。それがすごい。だから「障害をのりこえて云々かんぬん…(涙)」じゃない。そもそも、ゲームのルールが違うんだから。「障害はともにある!」という考え方。すっごーい、おっもしろそー!の連続でした。
2020/11/10
tom
著者の伊藤亜紗さん、たぶんかなり優秀なインタビューアだと思う。この本は、目の見えないアスリートからインタビューをしながら、彼らがどんなふうに空間を認識し、プレイしているのかを聞き出すもの。私にとって最も面白かったのは競泳選手の話。目が見えない=モデルとなる泳ぎ方が分からない。水の中の空間の配置が分かりにくい。合理的な泳ぎ方がつかめないから、体力で泳ぐことにした。クロールと背泳は、体をひねるから、すこぶる泳ぎにくい。なるほど。見えるというのは、こういうことかと思うところがいくつも。
2019/09/04
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