武漢封城日記
武漢封城日記 / 感想・レビュー
keroppi
先日、作家・方方の「武漢日記」を読んだが、こちらは、ソーシャルワーカーでフェミニズム活動家の書いた日記。NHKの放送を見ていて読みたかった。閉じ込められて、日々食べることの心配と友人たちとチャットで会話を繰り広げるくらい。方方ほど、体制側や管理者を責めるわけでもない。ただ、ここには、ロックダウンされた市民の日常があり、フェミニズム活動家としての女性の立場への憤りがある。残念なのは、台湾で出版された本の翻訳のため、3月1日までしか記載がない。ロックダウン終了までの日記を読みたいものだ。
2020/10/28
ばんだねいっぺい
中国がまだ世界中にコロナが広がる最中に万歳を叫んだ意味が少しだけ理解できた。「火鍋」など、食べ物を求める力が生きる力に思えた。発信をすることで自らが小ワクチンとなるのは、まさに「ひとりでも社会運動」の実践で感銘を受けた。
2020/10/26
マッピー
2020年1月23日から4月8日まで封鎖された武漢で暮らしていた女性が書いた日記です。ある日突然町が封鎖されます。 自分ができることは何かと考える。彼女は外に出て何人もの清掃作業員の人たちに、生活の様子や仕事について(社会保険の有無や、マスクなどの支給について)を尋ねます。そして、知りえたこと、考えたことを日記に書いてネットにアップします。人間は社会的な動物だから、一人で孤立するのはとてもつらいことです。同じ時代、同じ災害を、違う国ではどう対処していたのか。読んでみることに価値はあったと思います。
2022/05/23
がらくたどん
いまだゴールの見えない感染症との対応のずいぶん前に思えるスタート地点でデジタル発信されその後母国語以外で紙の書籍として実体化された本書。書籍とその著者に対して失礼な態度に当たらないか悩みつつ「読みたい」というより「あるうちに手に入れておかねば」という気持ちで購入した本。最近ようやく目を通した。内容はブログの性質上身辺雑記が混ざりこむ思索の発信なので思索そのものを述べた論文より著者の感情が読み取りやすく追体験もしやすい。社会的な事情で保存が危うい発信を実体のある書籍にすることの意味を考えさせられた1冊。
2021/04/09
ののまる
封鎖によって、個人がなくなり集団視されてしまう。そして個人はより孤独になる。
2020/11/04
感想・レビューをもっと見る