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漱石センセと私 (潮文庫)

漱石センセと私 (潮文庫)

漱石センセと私 (潮文庫)

作家
出久根達郎
出版社
潮出版社
発売日
2020-12-05
ISBN
9784267022678
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漱石センセと私 (潮文庫) / 感想・レビュー

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Willie the Wildcat

センセ夫妻はもとより、升、清、寅彦、鏡花など。升と愚陀仏が、より江の”文字”の世界の入口となり、その文字が猪之吉との絆を深めた。センセ夫妻の試練と、より江の死相が話の骨格を成す、一見暗くなりがちな話の展開。対照的に、”黒猫”に安全を祈願する2度の別れの場面は温かい。印象的なのが、センセと清と手をつないで、画集を買いに行く件。贅沢な絵面だなぁ、これ。『我輩』や『星の歌舞伎』なども、自然な成り行きという感。舒文堂をネットで確認。いつかは訪れてみたいものだ。「海鼠」は既知ではあるが、改めて”らしさ”を感じる。

2021/05/12

ikedama99

途中休みながら読んだからか、印象が散漫になったのは残念。猫が狂言回しで出てきたりしながら、漱石と夫人の姿、それを取り巻く人たちの話がある。若い漱石と夫人の姿は、今までのイメージとは違った。特に、夫人のイメージが違った。夫婦としてしっかりと生き抜いた印象がある。漱石についてより知りたくなった。

2021/11/12

Masako33

久保より江さんのことはこの本で初めて知ったが、漱石や子規から可愛がられたということなので、鋭い文学的感性を持った魅力的な女性だったのだろう。全体的に軽めで、特に猪之吉さんとのエピソードは少女漫画のようだったが、立春前の陽気にも合って楽しい気晴らしになった。

2021/01/30

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無垢な少女が文通を通じて温め育んだ恋心を実らせ、賢い妻として夫の心を支えた物語。ヨリヱの母や祖母の結婚エピソードなど、なかなかドラマチックで面白かったですが、ヨリヱ自身の方はもうひとつ、クライマックスに盛り上がりが欲しかった気がします。

2021/02/03

図書館小僧

漱石が松山時代に下宿していたお屋敷の娘さんが主人公。彼女から見た若き日の漱石…と思って手に取ったのだけど、それは序盤でお終い。彼女が久保猪之吉と結婚するまでの半生が主題だった。

2023/03/15

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