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対決! 日本史2 幕末から維新篇 (潮新書)

対決! 日本史2 幕末から維新篇 (潮新書)

対決! 日本史2 幕末から維新篇 (潮新書)

作家
安部龍太郎
佐藤優
出版社
潮出版社
発売日
2021-07-20
ISBN
9784267022951
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対決! 日本史2 幕末から維新篇 (潮新書) / 感想・レビュー

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けやき

安部龍太郎と佐藤優による日本史に関する対談第二弾。今回は幕末から明治維新について。勉強になった。

2023/01/14

aika

列強の帝国主義が世界を席巻する中で、日本には植民地化されずに文明化するという新しい時代がやって来た。そんな明治維新が手放しで礼讃できない様々な要因を、日本史の細かな資料にまで通じる安部さんと、世界の思想哲学に造詣の深い佐藤さんが織り成す斬新な知見の数々は興味深いものばかりでした。特に、富国強兵のための人材を促成で作るための学制と、薩長出身者が多く人材登用されるという明治時代からの名残が、関東軍の暴走や東条内閣の誕生、そして敗戦まで地続きになっているという二人の考察には驚きです。続編が出たら読みたいです。

2022/09/08

Isamash

作家安部龍太郎と佐藤優の2021年発行対談書。維新が巷で言われている様な革命的画期的なものでなく、庶民非関与の権力闘争で、第二大戦や現在にも繋がるまずい点が幾つか有るとの指摘は成る程と思わされた。薩長閥、テロへの弱腰対応、神話と歴史の無区別、格差の早急に必要な官僚を作るための暗記重視の詰め込み教育などなど。密貿易で儲けパリ派万博に独自出展した薩摩藩の術賢さ、孝明天皇のヒ素毒殺説、西郷との面談前に海軍を東京湾に配備した勝海舟の用意周到さ、世界の中での日本を理解出来なかった西郷隆盛の視野の狭さ等、実に面白い。

2024/04/03

gtn

「宵越しの金は持たねえ」という江戸っ子の言葉。言い換えれば、150万人の人々が、飢えることもなく、それなりに暮らせていたという指摘は目からうろこ。そんなコミュニティを崩壊させたのが維新後の革命者たち。歴史は多面的に見るべきと気付かされる。

2021/11/26

さきん

佐藤氏だけになるとキリスト教視点からの社会批評になりがちだけど、歴史小説家のおかげで、日本史の話にはなっているが、中々かみ合わず、議論までには深まらず、お互いに知識の確認にとどまっている感じはした。キリスト教と大乗仏教が似ているのは、ネストリウス派の影響はあるかもしれないが、有袋類と同じ共進化の意味合いが強いと思った。中江兆民の生きざまは本当に尊敬してしまう。

2021/08/20

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