横山光輝で読む三国志 (潮新書)
横山光輝で読む三国志 (潮新書) / 感想・レビュー
みき
良本。おそらく日本一の三国志ヲタである渡邉先生の新刊。三国志演義、吉川三国志、横山三国志の関連性を解き明かしてくれました。一般的な三国志に関する知識は吉川三国志、横山三国志を中心に構築されたんだなぁと。横山光輝氏の三国志に対する造詣の深さにも脱帽。相当勉強されたんだろうと。これぞプロの仕事。
2022/05/15
厭世GUY
小学生の頃に夢中になって読んだ横山光輝著の漫画三国志。高校生の頃に読破した吉川英治の大河小説三国志。物事を大局で見んとするその後の人生観に大きな影響を受けた。三国志は元を辿れば「三国志演義」という中国の歴史書であり、湖南文山が日本語に訳した「通俗三国志」が日本の三国志の源流になっている。それぞれに焦点の当て方が異なり、解釈や結末にも違いがある。慣れ親しんだ横山三国志は曹操の智謀と天才諸葛亮孔明の悲運に焦点を当てたヒーロー譚。本書は、解説とともに横山三国志の漫画が随所に挿入されており、懐かしみながら読めた。
2023/01/08
うめうめ
横山光輝三国志、じつは一冊も呼んだことがないけど、なぜかシーンの映像はよく見る。漫画と思って侮るなかれ。漫画というメディアで三国志を伝えることの巧みさを教えてくれる。筆者の渡邉先生が相当のファンなので、リスペクト満載で説明してくれるのが面白い。そして三国志の素晴らしさも知ることができる。
2023/04/07
tada kita
”三国志で読む”というより横山・吉川・本家三国志(演技)の比較に重点が置かれている。一度は横山三国志を読んでないと理解は難しかもしれない。
2024/02/12
T-山岡
昨年、不惑を前にして初めて横山光輝「三国志」を通して「三国志」というコンテンツに触れた自分は、正史「三国志」に「三国志演義」、そして「演義」を元にした吉川英治「三国志」に、さらにそれを元にした横山光輝「三国志」がある、という構造を恥ずかしながら知らなかった。日本において令和の現在でも「三国志」が愛される歴史コンテンツとなっている理由には間違いなく横山「三国志」があるだろう。そして、本書は、その白眉を「演義」や吉川「三国志」との比較から分かりやすく伝えている。
2023/02/18
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