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夏の寓話 (山岸凉子スペシャルセレクション)

夏の寓話 (山岸凉子スペシャルセレクション)

夏の寓話 (山岸凉子スペシャルセレクション)

作家
山岸凉子
出版社
潮出版社
発売日
2010-05-20
ISBN
9784267905360
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夏の寓話 (山岸凉子スペシャルセレクション) / 感想・レビュー

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Die-Go

初山岸涼子。漫画。怪しい雰囲気を漂わせる短編集。ちょっとホラーかも。でも、その中で印象に残ったのは著者がディフォルメされて全編を語る「パエトーン」。日本国内の原子力発電所のことを批判的に述べている。異彩を放っていたと言う点からも★★★★☆

2016/01/05

小夜風

【所蔵】再読。「パエトーン」はチェルノブイリの事故の後すぐに書かれたものですが、原発事故の後、かなり話題になっていたみたいですね。私もまさか、マンガで読んだことが現実に起こってしまうなんて…と、とても恐ろしくなりました。「千引きの石」と「夏の寓話」は戦争色の強い話で、怖いよりも悲しい話です。「籠の中の鳥」は近親婚の進んだ一族の話。「時じくの香の木の実」は…最中に割り込む日向が、何度読んでも可笑しい。おいおいおいって(笑)。「鳥向楽」は仏教の解釈なのかな?山岸凉子の描く阿修羅像、素敵です。

2013/11/25

ぐうぐう

収録作「夏の寓話」には、とても印象的なページがある。見開きで描かれた場面なのだが、閃光の中、右ページの隅に少女がいて、左ページは閃光の強烈さを表すため、真っ白なままになっている。発表当時(1976年)、何も描かれていないページに原稿料は払えないと編集部から言われたらしい。それだけ、この表現が、今までにはない演出だったということなのだろう。にしても、新しいものを生み出すとき、まず、常識という抵抗との戦いが待っているのだな、と痛感させられた。

2010/09/24

直人

『籠の中の鳥』『時じくの香の木の実』『二口女』『化野の』『千引きの石』『鳥向楽』『夏の寓話』『パエトーン』『夜の虹』 スミちゃんの出てくる表題作は屈指の名作(それだけが名作という訳ではなく,すべてが名作で『夏の寓話』が”超”という感じではあるんだが)。 唯一の被ばく国民である我々は,スミちゃんが背負った哀しみを,決して忘れてはいけないんだと思う。

2018/10/23

MM

どのお話もよかった。チェルノブイリ原発事故、原爆を各々取り扱った二作品が印象深い。

2020/01/24

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