二日月 (山岸凉子スペシャルセレクション)
二日月 (山岸凉子スペシャルセレクション) / 感想・レビュー
澤水月
最後の猫ギャグ(やもり!)以外既読だった、表題作印象的な内容で(ホッケみたいになるフィッシュボーン編み当時覚えたよ)霊感少女もよく覚えてるのにタイトルと結びつかず。それにしても言霊の概念から具体的にアスリートのイメージトレーニングまで展開させるとは山岸先生早い! 嫌な女にもそれなりの理由がある(悪役にも逃げ道残してる)、生き抜くことが大事…かなり発表年代が広いがメッセージ変わらないのには驚く。どの年代も絵が官能的
2015/05/04
小夜風
【所蔵】再読。この巻は嫌ぁな女がたくさん出てくる。人間の醜い部分をまざまざと見せつけられて、気分が悪くなる…けど、それは自分の中にもあるかもしれない醜さで…。「二日月」の自称霊感少女、中学の時こういう子いたなぁ。ホント不気味でした。「貴船の道」は面白い。彼女が元妻に復讐されたのかどうか判らないけど…これから良いお母さんになれそうに思えた。「黒のヘレネー」と「奈落」は、誰が狂っているんだろうと思ってしまう。まともな人なんか誰もいない…怖い。「朱雀門」は最後応援したくなる、良い終わり方でした。
2013/11/28
直人
『二日月』『ティンカー・ベル』『幸福の王子』『貴船の道』『黒のヘレネー』『朱雀門』『愛天使』『奈落』『天使カード』 表題作は初読み。 言葉の持つ暗示の力(”言霊”)を巧く描いた作品だと思う。 山岸先生の作品を読むと,人間というのはよくよく業の深い生き物だということを改めて思い知らされる。
2018/10/31
ぐうぐう
なんといっても、表題作だろう。自分を慕っていた友人に、あることがきっかけで逆恨みされていくという展開は、別段目新しさはない。よくあるストーリーだろう。しかしその恐怖を山岸涼子は、セルフコントロールという視点で描いている、そのことが驚きだ。凡庸なストーリーも、このように視点を変えるだけで、斬新な物語へと変貌する、そのもっともたる例として、「二日月」はある。
2011/03/14
neimu
表題作は読んだはずなのに内容が思い出せないので、実家の物置を探すのが面倒で購入。大人買い本。淡々とした小品が多いので、強烈な山岸涼子カラーを放った内容ではないが、それなりに楽しめる。やはり心理的に分析された内容が今読んでもうなづけるものが多々あり、古さを感じさせない。
2011/01/22
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